

素晴らしい公演になったと思う。合唱団のバスの1人としてはもちろん、公演に向け、いろんな面でできる範囲の協力をしようとやってきた。そんな個人的思い入れもあって、やり切った感がこれまで以上に大きい。僕のオペラ人生の一つのくぎり、集大成だったようにも思う。それほどにいい作品だし、その作品をこんな風に演じさせてくれた周りに感謝感謝でしかない。梨谷フローラとの共演も大きな刺激だった。いい思い出を作れた。
公演そのものは7作目ともなると、「やばい緊張感」なんて無い。「心地よい緊張感」は感じてた。1幕出を待つ上手袖での待機、いい興奮を感じてた。
始まった、あっという間に1幕は終り。そこから1時間楽屋待機。2幕は女性と絡んでの板付演技でスタート。朝彼女とちょっと演技を変更した。より色っぽくやろうで意気投合。どんな風になったかは録画が出てくるまで解らない。でもバッチリだったはず。男性合唱(闘牛士の歌)も格好良くきめられた。最高だね。その後の緊張の場面も雰囲気出せたんと違うかな。3幕は裏歌。これが最後の歌だと思ったら、歌の後の笑い声に力が入った。ちょっとやり過ぎたかも。 うん、これで終わった。
カーテンコール後ステージで解団式。プロから「良かった、素晴らしい、大成功」そんな話が。そんな中 指揮の瀬山さんが「こんなご時世だから、こういう芸術文化が大事なんだし、今日来たお客さんがそれに気づいてくれた公演になったと思う。皆さん全てがすてきです。」と言ってた。やり終えて、この言葉がやけに沁みた。
着替えて、ステージの片づけ手伝い。ホールの客席もピットが消え、元の座席に戻った。ほんとに終わった感を感じた。そして疲れがどっと。
疲れてるっていうのに9時から団員でLINEグループトーク。飲みすぎながら盛る上がった。「岳ちゃん しゃべり過ぎ」って言われるほど熱くなってた。
今朝 早速オペラ批評家が書いた批評文が紹介された。皆さんもご一読を。
上で「一区切り」なんて書いたけど、なんのなんの、歌うのは辞められないだろう。もう次を歌いたい自分がいる。
それはね、僕自身が解ってる。というのもね、一緒に絡んでくれる女性にしたって、70歳のとっても安全なおじさんと言う風にみてるもの。だからこっちの「色っぽい演技しよう」にだって乗ってきてくれる。安全安全。僕が「変な事考えたら」これはだめだね。その時は敏感な女性です「危険」を察しますよ。まっそこが舞台演技ってことかな。僕もだいぶ「役者」の域に近づいてるから。
そこが楽しい、そこを楽しまなきゃ 舞台で演じる意味ないよ。みんながそうだからね。
うんそうだ、大きなイベントに「なったことは間違いないよ。
ええい、庭師などやめて、主役をとるのだ。なんち。
でもね、純粋に演じる世界に没頭すると、男女の感情なんて全くでてこない、なんでもできそうな感じっていうのを味わったね。よりいい公演にしたい思いっていうのかな。その点ではちょっと役者になったかも。
今日から白州でゆっくり骨休めしてきますわ。もう秋を感じるかな。
出てきたぞ、疲れ感が。とてつもなく倦怠。こんなに疲れためたんだ です。もう眠いです。まだ19時半。
そうそう、君が言う「チーム」ですよ。もう男、女じゃない、動く人間のチーム。みんなで「美」を作りにいってる感じ。 このムード、雰囲気、一体感は貴重なものだね。 寝ます。