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NET社会と分断

2021年05月11日 20時26分40秒 | つれづれなるままに
「分断が深まっていくアメリカ社会」の実態を年初にあった「議事堂占拠事件」を追う中で解説し、NET情報(検索)がどんな影響をおよぼしたのかを分析したドキュメント番組を見た。
NET社会は個人がしっかりしたリテラシーを持って参画しないと、とんでもない社会になるのではと以前から危惧はしてた。この報道を見て、想像以上にやばい社会で、知らぬ間に洗脳される恐ろしいインフラという認識を持った。
大手のプラットフォーマー(GAFAと呼ばれる会社)は情報投稿、検索、交換がやりやすいインフラを提供した。「これがお好きなら、これはどう?」と次を示す機能も付けた。これによって、ある種のコンテンツにだけ接するケースが多くなる。最初の情報がフェイクであったとしても、次々と読んでいくうちに、それが「真実」であるかのように認識するようになる。こういう過程を通して「一派」が形成され、その一派内だけで一つの思想が「絶対的真」として作りあげられ、「他」こそ全てフェイク、偽だと決めつける集団が生まれる。「他」は「敵」なのだ。これが今の米国社会だという。
こう解説されると、NETインフラが無かったらここまで分断は進まなかっただろうとの推測は外れじゃないだろう。
そこで、米国の国会議員さんの中には「NETツール自体に規制をかけるべき」と唱える人もいるようだ。個人のリテラシーじゃダメと判断してるんだな。「言論の自由」との折り合いという問題にもなってくるだろうな。
こんな方法はすでにあるらしい。「類似情報のお薦め」じゃなく、「こんな情報もあるよ」と反対の見方を提示する仕掛けだそうだ。一方的に固めていくんじゃなく、常に「広く、広く」を意識しようというわけだ。
僕もこの社会にいろいろ文句言ってる立場だ。自分が好むニュースを探してる傾向もある。危険を感じる。固まってはいけない、常に全方位でアンテナを張ってなくちゃ とは思う。
「分断」は方向違いだ。これからは増々「多様性への寛容」が大事になり、それ無しでは地球が持たないだろう。分断を助長するような技術であれば「便利、効率」をカットする寛容が求められるのだろう。それよりなにより、日頃いろんな人と直接話をし、「小さな異論」で議論する癖みたいなのを取り戻すことが大事なんじゃないかな。自分を客観的に見るっていうのかな・・・。
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