「ナブッコ」を観る

2022年02月27日 08時46分31秒 | オペラに挑戦
昨日 藤沢市民オペラ第24回公演 ヴェルディーの「ナブッコ」を観てきた。久しぶりの本格的公演 「いいな、歌いたいな」を思って見てた。
この作品自体は観たことないし、ストーリーも知らなかった。ただあの有名な合唱曲「飛べ、黄金の翼に乗って」は5年ほど前、ガラコンサートで歌ったことがある。この曲がイタリア人にとっては「第二の国歌」とされてること、歌ってみてそれほどに美しい曲と知り、今でも口ずさめるほどに練習したな。それもあって、チャンスがあったら全体を観てみたいと思っていた。
もうひとつ、昨年「椿姫」で共演したバリトンの「今井俊輔」さんがナブッコ王役で歌われるのも楽しみだった。共演した時に「舞台で一緒じゃなく、観客として聞いてみたいな」と思って、共演を終わってたんです。
舞台そのものは、もう少しこじんまりとしたものだろうと想像して行ったが、いやいや本格的な公演でした。感じたのは「結成50年の歴史、重み」かな。続けてきた「文化」を感じたな。それと我が座間オペラと決定的に違うのは「財力」だろう。「市民オペラでここまで衣装、舞台に金掛けられるんだ、凄いな」と思った。いやいや、キラキラしてて、安い、軽い感じというんじゃないです。そこは培った文化でしょう、しっかりあの団体のカラーになってて、落ち着いて見えました。
今井さん やはり聴いて良かった。上手い人だと思ったね。声の作り方、抑揚の表現、それと演技 どこをとっても「すばらしいオペラ役者」でした。 残念だったのは最後に来て疲れたでしょうかね、声が上ずってしまったところがあったな。自分の能力ではコントロールできない状態、ぼくなんかそんな事態ばかりでよくわかるんだが、プロでも疲れるとあぁなるんだな。
他のソリストさん達もそれなりに良かったね。僕の好みに照らして良い、悪いはあるけどね。
僕自身の成長をちょっと感じられたのは、「ヴェルディの二重唱、三重唱」を聞き取れた事。椿姫の時なんとなく感じてた「二重唱、三重唱の美しさ」 そうかこれがヴェルディーオペラの真骨頂だな と昨日感じられた。他のヴェルディー作品に興味が広がったね。

それともうひとつ、 坐った席の近くにヒロ先生が1人でいらっしゃってました。先生も勉強に来てるんだね。何を、どこを どう聞き、見てるんだろう? ソリストさんだったし、今は演出家を目指してる人だからな。
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3 コメント

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イタリア国歌 (オペラファン)
2022-02-27 11:11:37
北京五輪の閉会式で、次回冬の開催国につき流れていた。初めて聞いたが、やはりオペラチック。
ナブッコは引っ越し公演でドラマティックなソプラノ歌手(ゲーナ・ディミトローバだったかな)と合唱曲「行け我が思いよ金色の翼に乗って」が素晴らしかった。
岳さんのガラコンの合唱も負けていなかったですよ。
客席で一緒に歌い出すのではと、ちょっと心配したけれど。
ヒロ先生には座間の舞台は狭いようです。もっと広いところで力を頂きたい頂きたい。「糟糠の妻は大事にしろ」と言っても、座間をあとにして、シリウスとかテアトロ・ジーリオ・ショウーワとかでも観たいです。
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PCの具合が悪くて (オペラファン)
2022-02-27 11:25:38
ヒロ先生にはもっと広い舞台でお力を発揮していただきたい。と書くべきところ、変な表現になってしまった。許されよ。
ヒロ先生と岳さんご夫妻には、このコロナ禍の中、大劇場でオペラ鑑賞の勇気は本当に賞賛に値します。私なんか3回目を打って10日たってもまだ怖いです。オペラファンの名折れですね。
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チャンスは少ないですからね ()
2022-02-27 17:34:13
オペラファンさん 「気まぐれ」でNETがつながってるので今のうちに。
なかなか「おいしい」公演は無いですからね。チャンスがあったらコロナ何するものぞ で行きますね。そうだな、怖がって行かないようでは、おっしゃる通リ「名折れ」だな。
ヒロがこれからどんな世界に出て行くのかはわかりません。この世界のしきたり、慣習、文化が解ってないぼくですから。でも貴女同様、もっと大きなチャンスを与えてみたいとは思うね。座間でやってると、座間規格に収まっちゃう。もっとでかい所で大きな失敗をやらかす経験が必要なのではと想像はするが。でもそうなると、僕が歌えるチャンスがなくなる。まっぼちぼちそれでもいいのかもしれない。
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