「不安」と「責任の取り方」

2013年01月16日 14時01分23秒 | 国を憂う
株価が上がってきた。どこかちょっとうれしい、明るくなる話だ。でも明るくなる分だけ不安が膨らんでもいる。顔が変わっただけで円・株価が1割以上も変化すること事体浮いた話である。期待感だけでやってるマネーゲームで、今はミニバブルと見た方が正しい。
「借金を増やしてでも強引に金を回す時だ」と専門家も考えるのであれば納得して静観していよう。でもこれは即効薬でしかない。回り始めた車を回し続けるためのエネルギーが後から供給されないと回し始めたこと事体が大きい「つけ」となって残ることはここ30年ほどの経験で僕達は知っている。「三本の矢」の三本目 「成長戦略」をどう描き、どう実現するかが最も大事なことのはず。歴代の首相が大事大事といいながら絵に描いた餅の山にしかならなかったことも知っている。
一の矢、ニの矢が放たれようとしてる今、三本目の矢の形が見えない。ここが膨らむ不安の元だ。しかも出てきたとしても「昔の成功例に即した、時代遅れの施策」らしい。
今の世の中、あらゆる面で3,40年前とは全く違う。昔ながらの成長戦略が通じるはずはない。むしろ「成長の中身、質」の問い直しからはじめないといけないほどだ。30年かけてでも全く別な国に作り直す発想が必要なのだと思う。そういう革新的で、夢がある戦略を提示してもらいたい。

次に考えるのは大臣、副大臣の「責任の取り方」。
「国をよくしたい」という信念で進めることですから信じましょう。高い給料も払います。今度はちょっと時間をさしあげて、腰を据えた行政を見守ります。
ただし、どうなったら失敗と認めるかを時間軸の中で数値的に明示していただけませんか。そして失敗となった時どういう責任の取り方をするのかも名言しておいていただきたいのです。
日本には「腹を切って」という作法もありました。「退路を断って」という覚悟もありました。みずからの責任を曖昧にせず、相応の覚悟で行政にあたっていただきたいのです。悠長にやってる余裕はないのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする