カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

若者の生きづらさは……

2023-06-22 | つぶやき

 若い人は結婚もしなくなったし、その上子供も欲しがらなくなったという話になった。まあ、そうかもしれないし、本当にそうなのかな、という疑問は持っているわけだ。結婚については、結婚という形態にこだわらない人がいるらしい、ということと、結婚という形式自体に、何かあらがうような気分のようなものがありそうである。さらに結婚に求めるハードルのようなものが、それなりに高い可能性もあるし、それにこたえられる相性に相違が出ているようにも感じる。子供については、だからその延長として、持ちたくないというか、もてない感じが積み上がっていくものであろう。先行きの不安というものに、現実の子供が負担に思うことと、実は若くなくなっている時間のタイムリミット問題もあるのかもしれない。日本社会においては特に、働き方や家族のありように、子供が現実的でなくなっているということなのかもしれない。
 実際の統計上の話になると、数十年前に比べると、若い人は着実に豊かにはなっているのは間違いないのだが、それでもそのような社会構造の中にあって、結婚や子育ての選択が狭まっているのではないか。
 ところがここで、「豊かになっている」という言葉を使ってほしくない。と横やりを入れてくる人がいて、まったく閉口してしまうことになる。その方は団塊の世代なのだが、自分たちの若い頃の方がはるかに豊かで、今の若者に豊かさは無い、という持論を持っておられたわけだ。よくよく聞いても最初は意味が分からなかったのだが、要するに精神的な豊かさは、昔の方があったのだ、ということらしい。
 そういうのは、自分の若い頃を懐かしんでいるだけのことで、本当に比較になっている話なのかはかなり疑問ではある。しかしながらそうであるとすると、今の若い人は、何か勘違いをして豊かさを享受できない感覚に陥っているということなのだろうか。
 基本的には、そのような無理解の圧力があって、現在の豊かさを享受できないし、それよりももっと良いと思われる自分のスタイルを、見出せないのではないかとも思う。少なくとも僕らより上の世代は、そういう事に鈍感でも生きていけた、ということなのかもしれない。しかしそれが自らのしあわせであったとすると、やはり昔の人は今より強かったとはいえるのかもしれない。
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