厳格な子育てをすると、その子供が麻薬に手を出しやすくなるという研究成果があるらしい。ただし外国。そりゃそうだろうな。
建前上日本には麻薬は出回ってないから、統計上に有意な情報とは考えにくい。でも厳格な教育を受けている人には、何か逃げ場が必要になるということを含んでのことらしい。逃げられなければ、精神的にきつくなるんだろう。
それなら酒なんかは影響があるんだろうか。僕の親は厳格とは程遠かったから、あんまり統計的に有意なデータと実感がないな。でもまあ、酒は日本では、割合寛容な文化という面があるから、むしろ苦手な人にはつらいものがありそうだ。慣れすぎても問題が多いし、酒というのはしつけとは関係なさそうだ。
タバコなんかはどうだろうか。しかしこれは社交的な人のほうが手を出すのだという話もある。友達がいない人が勧められて吸う機会なんて無いだろうということなのか。よく分からんが一度も吸った事のない無い様な人というのは、かえって問題があるということだろうか。まあ、慣れないとうまいものではないから、こんなものを吸い続けられるなんて不思議だ、と思っている人がやられるらしい。中毒というのはそういうものだろう。やめるのは大変だから、賢く吸わないという姿勢は大切かもしれない。肩身が狭いからね。でも嫌煙が進むと自殺者が増えるというデータもあるんで、棲み分けが上手くいかないと、社会問題として厄介である。
ギャンブルはどうだろう。これは有意さがありそうな気がするが、さきの研究の麻薬のように上手く当てはまるものなのかは分からない。僕なんかはギャンブルが好きなはずなんだけど、だからかえって怖くて手を出さない。そういう好きなことをして暮らしたくない。さらにやはり厳格じゃなかったしな。
まあ、分かりそうにないことを考えても仕方ないな。麻薬くらい解禁した方がいいという議論もあるし、でも本当にそれでいいのかハードルはそれなりに高そうだ。大麻みたいな軽いものでも、ゲートドラッグでより強いものを欲する入り口、つまりきっかけになるという話もある。やはり強いものはそれなりによくないことに間違いが無いということだろう。末期癌ならともかく、健康な人には悪い影響の方が大きいということだろう。捕まえて楽しんでいる状況も不健全だが、そういう社会にあって、麻薬に頼らず逃げ場のある考え方が進んだ方が良さそうだ。まあ、だから難しいということは言えそうだけど…。