ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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小室圭・眞子夫妻に国民が怒り、質疑拒否の記者会見

2021-10-28 10:29:07 | 皇室
 秋篠宮家の長女・眞子様と小室圭氏が10月26日に婚姻届けを役所に提出。その後、小室夫妻として記者会見。国民も世界も注目する記者会見が行われました。その前日、宮内庁は突然、質疑応答を取りやめると発表しました。
 発表によると、冒頭に2人が伝えたい事柄について述べた後、事前に提出された5問の質問に対する回答を、文書で記者の代表に渡して退席するとのことです。
 会見形式の変更の理由について、宮内庁は「眞子さまは事前にいただいた質問の中に、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないものが、含まれていることに強い衝撃を受けられた」「そのような質問がカメラが入り、多くの人に囲まれた会場で読み上げられ、それに対して口頭でお答えになることを想像するだけで、恐怖心がよみがえるという強い不安を感じられた」「以上のことから、口頭での質疑応答は、不可能であると思われた」と説明しました。
 質問の中に含まれている「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないもの」とは何かが注目されました。会見後、その質問と回答文書が新聞・雑誌の記事に載るでしょうが、皇族の一員という社会的に責任のある立場にある人間の対応とは言えません。また、小室圭氏の方も、母親の金銭問題を含む諸問題について、堂々と質問に受け答えし、少しでも国民の理解を得ようという意思がないように思われました。
 26日当日、小室圭氏・眞子氏夫妻の記者会見にて、最初に語りだした眞子氏は、強い口調で「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした」と述べ、小室家の金銭問題の対応も、米国留学についても「私がお願いしました」と説明しました。
 その後の態度を見ても、複雑性 PTSD という心の病を患っている女性とは、思えないほど、一種毅然としたものがありました。病名を公表したことで、それを理由に、国民の批判から身を守ろうとしているのかとも思えました。
 眞子氏・圭氏は用意した書面を読み上げると、事前質問への文書による回答を記者団に配布して、会見を済ませました。夫妻での会見後の小室圭氏単独の会見もありませんでした。

TBS「Nスタ」の報道を伝える記事より 2021.10.26付
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 「強い衝撃」は事前質問のひとつに小室さんの留学先の米フォーダム大について「公式サイト上でプリンセス・マコのフィアンセと紹介したことがありました。(中略)『婚約者』として特別な待遇を受けたのではないかと、疑念の声があがっています」と問うており、これに文書では「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います」とし、会見で口頭回答することを想像すると「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」と記載されていることが伝えられた。質問されたことに「誠に残念」としている。
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毎日新聞の記事より 2021.10.26付け
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 将来の期待や不安などについての質問には、眞子さんは「穏やかな気持ちで生活できることを期待しております」と答えた上で、「一番大きな不安を挙げるのであれば」として「私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗中傷がこれからも続くのではないかということ」と答えた。
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 米フォーダム大が公式サイト上でプリンセス・マコのフィアンセと紹介したことがあり、「婚約者」として特別な待遇を受けたのではないかという疑念に関する質問に対し、眞子氏は、回答文書に、会見で口頭回答することを想像すると「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」と記載しているとのこと。こういう疑念に関することで、「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」という回答は、私には理解しがたいものです。事実でなければ、事実ではないと否定すればよいだけのことだからです。また、この質問は、そもそも圭氏が答えるべきものです。
 次に、「一番大きな不安」は「私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗中傷がこれからも続くのではないかということ」と回答したとのことですが、眞子氏、秋篠宮家と圭氏、圭氏の母親・佳代氏に関することを一括りにして、「誹謗中傷」ととらえているのは、小室家の数々の問題をほとんど理解していないことを示していると思います。
 眞子氏の人間的な未熟さを私は感じました。また眞子氏を楯にして、自ら答えようとしない圭氏の態度に、卑怯なものを私は感じました。
 小室夫妻には、日本皇室には今後、一切かかわらないようにしてほしいと思います。

◆有識者の意見

評論家・八幡和郎氏
 「そもそも、夫妻は、この結婚について国民の理解が得られていない点について、少しでも疑念を晴らすために記者会見を開いたはずなのに、その疑念そのものを『誹謗中傷』と決めつけ、質問することそのものを許せないと決めつけ、従って、不愉快だから質問には文書で配布することにしたというのであるから、相当に乱暴だ。
 こんな言い方が通用するなら、これから、政治家でも疑惑をもたれている事件の関係者でも、これにならった対応が許されることになって喜ぶ人も多そうだが、質問をみて気に食わないから拒否だというのは、最初から記者会見に応じないより、さらに、ありえない対応だ。
 しかも、誹謗中傷と決めつけたことも、まったく、ふざけた話であって、寄せられたのは普通の誰でも聞きたい質問で、これを誹謗中傷というのこそ誹謗中傷であって、傲岸不遜と言わざる得ない。
 元皇族が国民に対して安直にこういう言葉を使うべきでない。誹謗中傷とは、自分が気に入らない批判のことでなく、誰が見ても事実に基づかない嘘だと思うようなことに使う言葉であることを知るべきだ」

作家・宇山卓栄氏
 「小室眞子さん会見について
 一般人となられたので言わせて頂きます。こんな会見をするとは一国民として、実に恥ずかしい、情けない。
①眞子さんは、小室圭の行動を裏で指示をしたのは自分だと言いました。『黒幕は私』、それ皆わかってますから。にもかかわらず、『小室圭が勝手に行動した』という間違った情報が流れたことに違和感を抱いたとか、問題はそこじゃない。皇族が一般人の金銭トラブルに介入したという、皇室の中立性への著しい侵犯が明らかになってしまった。
②眞子さんは、自分たちのことを理解してくれた人には感謝感謝と繰り返し強調した反面、理解してくれなかった人を故意に外し、まるで国民を分断させるかのよう言い方に終始されました。
③傷付けられた皇室の尊厳や、国民の皇室への敬愛、そういった考慮などは微塵もなく、自己の言い訳にばかり終始しています。『温かい家庭』とか、そんな話と違うですわ、これ。
 何という非常識!おぞましい!
 小室圭の発言については論評に価しない」

精神科医・和田秀樹氏
 「(註 複雑性 PTSD) この病名については、秋篠宮家の側近部局トップの加地隆治皇嗣職大夫が眞子さまの病状について切り出し、精神科医で、公益財団法人『こころのバリアフリー研究会』理事長の秋山剛氏が会見に同席して『長期にわたり誹謗中傷を体験された結果、複雑性PTSDと診断される状態になっておられる』と述べた。
 「1991~94年にアメリカに留学して以来、この疾患に向き合ってきた私は、宮内庁のその後の説明を聞くにつけて、腰を抜かすほど驚いてしまった。なぜなら、複雑性PTSDとは虐待のような悲惨な体験を長期間受け続けた人に生じる心の病であり、治療も大変困難なものとされているからだ」
 「眞子さまの場合、もし、環境が変わり周囲の批判がなくなった結果、秋山医師が断言したように『健康の回復が速やかに進むとみられる』ならば、それは複雑性PTSDなどという心の重病でない。もちろん、私は直接診察したわけではないので100%そうだと言い切れないが、眞子さまに関してはおそらく適応障害(この疾患の詳細は、拙著『適応障害』宝島社新書を参照いただきたい)にあたるのではないかと思う」

関連掲示
・本稿を「補説4」とする拙稿「眞子様のご結婚強行は皇室への信頼を損なう」を下記に掲示しています。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion05e.htm

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