●朴槿恵大統領の身勝手な姿勢
今日、韓国とベトナムはお互いを「戦略的協力パートナー」に位置づけ、政治的にも経済的にも緊密な関係にある。戦争に関する賠償問題は、韓国・ベトナム間の1992年の国交正常化の際に法的には解決している。日本と韓国の場合と同様、政府が個人補償の問題に関わることは、政府間の合意を反故にするものとなる。だが、韓国では日本に対して、個人補償を求める政治的な動きが強くなっている。その一方、韓国政府は今日まで、ベトナムでの虐殺や強姦等について調査したり、正式に謝罪したりしていない。自国軍がベトナムでやったことを、全く認めようともしていない。
韓国の国定歴史教科書には、日本軍が、慰安婦として若い朝鮮人女性を無理矢理連れ去ったという根拠のないことが大々的に書かれている。その一方、ベトナム戦争のことはほとんど記述されていない。韓国がわが国の歴史教科書について批判しているのとは、全く対照的である。極端なダブル・スタンダードであり、その姿勢は矛盾がはなはだしい。
朴槿恵氏は、本年(平成25年)2月、大統領に就任以来、「加害者と被害者の立場は1000年経っても変わることはない」、「日本は慰安婦を侮辱している」などとことあるごとに、日本に対して謝罪を求めている。5月には、『ワシントン・ポスト』紙に「日本は鏡を見て責任ある歴史認識を持て」と話した。だが、朴大統領は自国軍がベトナムで行ったことに対して、「責任ある歴史認識」を持とうとしていない。
朴槿恵大統領は、本年(平成25年)9月にベトナムを訪問した。朴槿恵氏はベトナム派兵を決めた朴正煕元大統領の実の娘である。そうした朴槿恵氏が就任後初のベトナム訪問で歴史問題にどう向き合うか、内外の注目が集まった。ところが朴大統領の選んだ選択肢は、「沈黙」だったとして、J-CASTの2013年9月10日付は、次のように報じた。
「朴大統領は9日、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン元国家主席の廟を訪れ、型どおりに献花は行ったものの、チュオン・タン・サン国家主席らとの会談も含め、歴史問題については一切言及しなかった。過去に廟を参拝した金大中元大統領、盧武鉉元大統領がベトナム戦争参戦を謝罪したのとは対照的だ。
そもそも朴大統領はベトナムへの『謝罪外交』に批判的で、金大中元大統領による初の公式謝罪時にも『朝鮮戦争について金正日総書記に謝罪するのと同じ』『参戦勇士(元兵士)らの名誉を傷つける』などと厳しく攻撃している。こうした前歴とあわせて考えれば、今回の沈黙は意図的な『謝罪拒否』だったと取られても仕方あるまい。
中央日報などはこの『沈黙』も両国和解への意志を示したものと強弁するが、ライダイハン問題などを積極的に追及していることで知られる新聞・ハンギョレは社説で、日本への『歴史を直視せよ』との要求を引き合いに、朴大統領の態度を糾弾した。
『これは私たちが日本に歴史直視を要求していることと矛盾する。自分が受けた被害は是正を要求しながら、自分が負わせた加害は知らんふりする態度ではどこの誰からも本心からは信頼を得られない』」と。
●結びに
朴槿恵大統領を中心とする反日的な韓国人は、自らの国民の蛮行は一切認めず、他国民の行為に対しては、極度に誇張し、捏造さえ行って非難する。自己本位で身勝手このうえない。しかも悲劇的な被害者であることを強調しながら、実は凶悪な加害者であることは狡猾に隠している。およそ人類に広く見られる道徳の基本に反し、儒教の教えにも仏教の教えにもキリスト教の教えにも反した行為である。反日的な韓国人に対し、人間としての道徳性を疑わざるを得ない。
韓国政府は、韓国軍がベトナムで行った大虐殺と性的暴虐を認めるとともに、日本に対する根拠なき非難をやめるべきである。
われわれ日本人は、韓国側からの根拠なき批判や悪宣伝に対しては、史実を以て反論し、また日本とベトナムに対するダブル・スタンダードを明確に指摘し、相手側の矛盾した姿勢を徹底的に批判しなければならない。(了)
関連掲示
・拙稿「慰安婦問題は、虚偽と誤解に満ちている」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12f.htm
・拙稿「現代の眺望と人類の課題」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion09f.htm
第7章を中心にベトナム戦争に関する記述がある。
今日、韓国とベトナムはお互いを「戦略的協力パートナー」に位置づけ、政治的にも経済的にも緊密な関係にある。戦争に関する賠償問題は、韓国・ベトナム間の1992年の国交正常化の際に法的には解決している。日本と韓国の場合と同様、政府が個人補償の問題に関わることは、政府間の合意を反故にするものとなる。だが、韓国では日本に対して、個人補償を求める政治的な動きが強くなっている。その一方、韓国政府は今日まで、ベトナムでの虐殺や強姦等について調査したり、正式に謝罪したりしていない。自国軍がベトナムでやったことを、全く認めようともしていない。
韓国の国定歴史教科書には、日本軍が、慰安婦として若い朝鮮人女性を無理矢理連れ去ったという根拠のないことが大々的に書かれている。その一方、ベトナム戦争のことはほとんど記述されていない。韓国がわが国の歴史教科書について批判しているのとは、全く対照的である。極端なダブル・スタンダードであり、その姿勢は矛盾がはなはだしい。
朴槿恵氏は、本年(平成25年)2月、大統領に就任以来、「加害者と被害者の立場は1000年経っても変わることはない」、「日本は慰安婦を侮辱している」などとことあるごとに、日本に対して謝罪を求めている。5月には、『ワシントン・ポスト』紙に「日本は鏡を見て責任ある歴史認識を持て」と話した。だが、朴大統領は自国軍がベトナムで行ったことに対して、「責任ある歴史認識」を持とうとしていない。
朴槿恵大統領は、本年(平成25年)9月にベトナムを訪問した。朴槿恵氏はベトナム派兵を決めた朴正煕元大統領の実の娘である。そうした朴槿恵氏が就任後初のベトナム訪問で歴史問題にどう向き合うか、内外の注目が集まった。ところが朴大統領の選んだ選択肢は、「沈黙」だったとして、J-CASTの2013年9月10日付は、次のように報じた。
「朴大統領は9日、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン元国家主席の廟を訪れ、型どおりに献花は行ったものの、チュオン・タン・サン国家主席らとの会談も含め、歴史問題については一切言及しなかった。過去に廟を参拝した金大中元大統領、盧武鉉元大統領がベトナム戦争参戦を謝罪したのとは対照的だ。
そもそも朴大統領はベトナムへの『謝罪外交』に批判的で、金大中元大統領による初の公式謝罪時にも『朝鮮戦争について金正日総書記に謝罪するのと同じ』『参戦勇士(元兵士)らの名誉を傷つける』などと厳しく攻撃している。こうした前歴とあわせて考えれば、今回の沈黙は意図的な『謝罪拒否』だったと取られても仕方あるまい。
中央日報などはこの『沈黙』も両国和解への意志を示したものと強弁するが、ライダイハン問題などを積極的に追及していることで知られる新聞・ハンギョレは社説で、日本への『歴史を直視せよ』との要求を引き合いに、朴大統領の態度を糾弾した。
『これは私たちが日本に歴史直視を要求していることと矛盾する。自分が受けた被害は是正を要求しながら、自分が負わせた加害は知らんふりする態度ではどこの誰からも本心からは信頼を得られない』」と。
●結びに
朴槿恵大統領を中心とする反日的な韓国人は、自らの国民の蛮行は一切認めず、他国民の行為に対しては、極度に誇張し、捏造さえ行って非難する。自己本位で身勝手このうえない。しかも悲劇的な被害者であることを強調しながら、実は凶悪な加害者であることは狡猾に隠している。およそ人類に広く見られる道徳の基本に反し、儒教の教えにも仏教の教えにもキリスト教の教えにも反した行為である。反日的な韓国人に対し、人間としての道徳性を疑わざるを得ない。
韓国政府は、韓国軍がベトナムで行った大虐殺と性的暴虐を認めるとともに、日本に対する根拠なき非難をやめるべきである。
われわれ日本人は、韓国側からの根拠なき批判や悪宣伝に対しては、史実を以て反論し、また日本とベトナムに対するダブル・スタンダードを明確に指摘し、相手側の矛盾した姿勢を徹底的に批判しなければならない。(了)
関連掲示
・拙稿「慰安婦問題は、虚偽と誤解に満ちている」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12f.htm
・拙稿「現代の眺望と人類の課題」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion09f.htm
第7章を中心にベトナム戦争に関する記述がある。