写真は、120204、中3入試対策の授業です。
土曜日ですが、急遽、中3公立高校入試対策の授業を入れました。
「これ、たぶん解説読んでも難しいかな~」
そんな問題を、集団指導で解説しています。
埼玉県公立高校入試の過去問は、一度はガチで解いてもらいます。
マル・バツと点数は、こちらでつけますが・・・。
間違え直しは、宿題にすることが多いですね。
家でじっくりゆっくり、解答・解説を確認して直してください。
主に数学で、解説を読んでも難しい問題はあるでしょう。
そのときは、ぜひ質問してくださいね。
さて、写真は平成22年度、前期入試の問題です。
わかっている情報は、すでに全て書き込んであります。
問題「斜面の角度や経路を変えて小球の速さを調べる実権をしました。図1と図2があります。スタートのAからゴールのCまで、どちらが早く着くでしょうか」
ただし、「図1」「図2」「同じ」の三択問題ではありませんよ。
その理由を、記述(文章や箇条書き)で書いていく問題なのです。
解答用紙のスペースは、けっこう広く取られています。
教室のある子どもは、なんとなく「図1かな~」と言っていましたが。
さて、どうなるでしょうか?
しっかり計算しながら、見ていきましょう。
すべて、「速さ・時間・距離」の計算で説明できます。
「距離÷速さ=時間」を使いますよ。
ただし、ある区間の「平均の速さ」が求められるかどうか?
◆ 図1
AB間は、ずっと2m/秒で転がっているわけではありません。
だんだん速くなって、B地点で最速の2m/秒なのです。
さて、AB間斜面の「平均の速さ」は?
Aでの速さ 0m/秒
Bでの速さ 2m/秒
AB間の平均の速さ (0+2)÷2=1(m/秒)
AB間の時間 0.6÷1=0.6(秒)
BC間の時間 1.8÷2=0.9(秒)
ラスト、AC間の時間 0.6+0.9=1.5(秒)
図1のかかる時間は、「1.5秒」になりました。
◆ 図2
AP間は、ずっと3m/秒で転がっているわけではありません。
だんだん速くなって、P地点で最速の3m/秒なのです。
さて、AP間斜面の「平均の速さ」は?
Aでの速さ 0m/秒
Pでの速さ 3m/秒
AP間の平均の速さ (0+3)÷2=1.5(m/秒)
AP間の時間 0.6÷1.5=0.4(秒)
PQ間の時間 1.2÷3=0.4(秒)
同じように、QR間の「平均の速さ」を求めましょう。
Qの速さ 3m/秒
Rの速さ 2m/秒
QR間の平均の速さ (3+2)÷2=2.5(m/秒)
QR間の時間 0.5÷2.5=0.2(秒)
RC間の時間 0.36÷2=0.18(秒)
ラスト、AC間の時間 0.4+0.4+0.2+0.18=1.18(秒)
図2のかかる時間は、「1.18秒」になりました。
だから、図2のほうが早くCに着くのですね。
先ほどの子どもの予想は、外れてしまいました★
↑できましたか?
上のやり方を、ほぼそのまま書いても正解だと思います。
ただ、解説には、もう少しアッサリした書き方がありました。
ただし、それだけ見ても果たしてこの問題を理解できるのか・・・?
ベタに「は・じ・き」の計算をしていけば、時間は出ます。
これが一番わかりやすいかなあと思って、説明しました。
埼玉県公立高校入試は、考え方を説明する問題が出題されますよね。
単なる暗記では書けないこともあるでしょう。
普段から「過程」「プロセス」を重視して、勉強していきたいですね☆
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