西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに(オムニバスレコード Starday レコード篇)

2015年03月04日 | オムニバス レコードは楽し

オムニバスレコードは楽しい 
米国盤 Guest Star Records GS-1494  Great New Stars Of Country Music Featuring~ 
(1)Who Shot Sam・・・・Roger Miller (2)Cryin' For My Baby・・・・Clyde Beavers (3)Where Do I Go From Here・・・・Dave Duddley (4)Fool That I Was・・・・Tibby Edwards (5)Just Before The Battle・・・・Merle Kilgore (6)Maybe Little Baby・・・・George Jones (7)Penalty・・・・Benny Barnes (8)You've Always Won・・・・James O'Gwynn (9)Men With Evil Hearts・・・・Dottie West (10)It's Not Easy・・・・Frankie Miller

このレコードも安価な付け刃的なものです、レコードの中袋もなくて裸のまま入っているような状態でした・・・・・でも載っているカントリー歌手名をみるとどうも無視できないような内容になっています。歌手名がまるで相撲の番付け表みたいに知名度に応じて文字が大小になっています。いつ頃の年代のレコードなのかが判かりませんが、ほぼ1960年代の Starday Records 社在籍のカントリー歌手のようで まだ皆が存命だった頃には間違いないようです。
その頃はもっと大物の横綱クラス( ロイ・エイカフ、ハンク・スノウ、アーネスト・タブとかいった人達 ) が大勢健在だったせいかここでは 大関、関脇はなくて ここに載っているジョージ・ジョーンズ、ロジャー・ミラー、デイヴ・ダドレーは当時の小結クラス、フランキー・ミラー、マール・キルゴア、ドティ・ウェスト、ジェイムズ・オーグィンは前頭クラス、よく知らないクライド・ビーバーズ、ティビー・エドワーズ、ソニー・バーンズは十両というところかな? 
 
聴いてみると往年のド・カントリーのオンパレードです、でもそれぞれの歌手の個性がはっきりしており 聴いていて飽きないから不思議・・・・・こんなレコードにもアメリカのカントリーの奥深さを思い知らされます。 
(1)Who Shot Sam という曲はロカビリー的な曲で、ロジャー・ミラーの他にジョージ・ジョーンズが歌っているのも聴いたことがあります。ここでは過激なピアノ伴奏に唾きでも飛んできそうな勢いで力いっぱい歌い飛ばしているロジャー・ミラーが何となくご愛嬌というところ。 
(3)Where Do I Go From Here という曲はデイヴ・ダドレーのバラッド歌手としての力量が十分発揮されているものでスチールギターの伴奏で渋くてなかなかよい 
(5)Just Before The Battle を歌うマール・キルゴアや(8)You've Always Won を歌うジェイムズ・オーグィンという歌手はアメリカに比べて日本では知名度が薄かった人たちと思います、昔の高山宏之さんの「 ウェスタン音楽入門 」の人名事典にも載っていませんでした。マール・キルゴアの歌声はなかなか渋いです・・・・””という曲が有名です。 
(6)Maybe Little Baby は1曲目 ”Who Shot Sam ”のロジャー・ミラーと間違うほどのロカビリー系統の過激なピアノとエレキギターを伴奏に元気いっぱい歌い飛ばすジョージ・ジョーンズがなんだかかわいいという感じ、若い頃っていいな! 
(10)It's Not Easy を歌うフランキー・ミラーは典型的なホンキー・トンク歌手でアメリカの Starday Records に2枚のLPレコードを残しているようなんですが、近年にドイツのベア ファミリーレコード社が復刻LP~CDを発売していました。純カントリーが厳しくなった(受けなくなった)時代に出現してきた人のようなので時流に乗ることができなかった不運な歌手といえるかも知れません、でもここでのピアノとスチールギターの伴奏に乗って歌うフランキーの静かなカントリーバラッドはすばらしい。 
 
十両クラスと書いた3人もアメリカのカントリー界では多少は名前が通っていたような人達です、3人ともフィドルやピアノ、スチールギターがジャンジャン出てくるようなカントリーを演っています。紅一点のドテイ・ウェストがミディアムテンポのカントリーソングを歌って色を添えています。個人的にはFrankie Miller と Benny Barnes という歌手がよかった。 
 
こういう名もないレコードがCDになるなんてことはとても考えられません、レコード時代の遺物でしょうが捨てがたいところがあります・・・・それにしても現代のカントリ-と比べてこうも音作りが違うものかという感想を持ちます、とにかく気取ったところなんかすこしもなくてお洒落でもないけれどみんなストレートに自由闊達に思いの丈を歌っている感じがよくているんですよね・・・・こんなレコードは大好き。 
今回も過去にこんなものがありました・・・という紹介だけなんですが一人でもこの中の歌手にどこかのCDの中で出逢うといいんですが・・・・
 

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