西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ブルーグラス 2 ( ハイロ・ブラウン )

2010年08月22日 | ブルーグラス音楽
Hylo Brown (1)
日本盤 東芝レコード ECR-8175 Hylo Brown / Sings Bluegrass Songs That Wonderful, Old Time Way ( Capitol 原盤 )

(1)Flower Blooming In The Wildwood (2)Blue Eyed Darling (3)When It's Lamplighting Time In The Valley (4)Will The Angels Play Their Harps For Me (5)The Old Home Town (6)Put My Little Shoes Away (7)I'll Be All Smiles Tonight (8)Darling Nellie Across The Sea (9)Love And Wealth (10)Why Do You Weep Dear Willow (11)Little Joe (12)Gathering Flowers From The Hillside


今の時代感覚からするととてもオシャレとはいえないんでしょうけど 僕はこのようなLPジャケットに弱くて(好きという意味)Goodn' Country~Bluegrass が入っているんだろうな-と想像してしまう。 私の Bluegrass Music の好みは割合に一定していて そんなに楽器演奏がハイテクニックを駆使したものでなくてもいいからボーカル(ハーモニーを含む)がいいもの・・・・・というのが好みです。 要はブルーグラス畑の人であっても Country Ballads や Country Waltz なんかを歌えそうな人-とかそんな雰囲気を持った人-の Bluegrass が好きということになります。 新しいグループをよく知らないので ブルーグラスの方も「 懐かしの~ 」になってしまいそうですが これからも少しずつ載せていこうと思います。

このレコードは1973(昭和48)年にアメリカ Capitol レコード原盤を使って出された日本盤カントリー&ブルーグラス シリーズの中の1枚です。 ハイロ・ブラウン(1922~2003年 ケンタッキー州 出身 )という比較的地味なブルーグラス歌手のLP・・・・・ギター、バンジョー、フラットマンドリン、フィドル( Country Style のバイオリン)、ウッドベースという標準編成のブルーグラスで演奏されるもの。今どきの Bluegrass Music と違って楽器のスーパーテクニックなどは全く出てきません・・・・・マンドリンはトレモロを多用していますし、フィドルは最近ではあまり聴かれなくて珍しくなったズ~タカ ズータカ 式の弾き方、バンジョーも凝った弾き方はしていませんが正統派で ハイロ・ブラウンのボーカルがなかなか良くて自分にとっては好きなタイプのブルーグラス・・・・もっとも、現代の Bluegrass music ファンからすると少しかったるいと感じられるかもわかりませんが。

解説を訳してみると・・・・・「 Hylo Brown について語るとき最も簡潔なのは彼が人々のために音楽を演っているということです。Hylo Brown 自身が父親や祖母、地域の人々から習い覚えた唄・・・そんな唄を聴きたい-という人がいれば 彼はいつでも何処でもみんなの前で歌ってくれるでしょう。ストーリー性をもった唄や幾世代にもわたって語り伝えられた唄を彼は歌うのです。
このアルバムに収められた唄の数々を聴いていると、ケンタッキーの山々やウェストバージニアの丘あるいはカンサスの平原やペンシルバニアの小さな町に暮らす人々の素晴しい顔の数々が瞼に浮かんできます・・・・・昔の人々の素晴しく、きりっとした顔の数々、多くの子供達の素直な顔が心に浮かぶのです。 こうした唄はその人達にとって個人的にも意味を持っているものなのです。 Hylo Brown が歌うのと同じように彼等はみんなその唄を知っているのです。彼とそのグループ(ハイロ・ブラウンのバンド The Timberliners と思います)は mandolin 、guitar 、banjo を使って high harmony singing という古いスタイルで歌ってくれます。

彼の子供時代、夏の日の夕暮れ時にポーチに腰掛けて故郷の人達がギターを弾いているのを聴いていたものだったそうです。その経験は彼にとって役に立つことになったのです。10才の時に父親が買ってくれた3ドルのギターですぐに学校や教会で演奏し始めました。16歳の時にはプロとしてスタートし、数え切れないくらいのラジオやステージに出演しました。

Hylo Brown は現在は(このオリジナルLPが出された年頃のこと)テネシー州ナッシュビルに居を構えて土曜の夜には Grand Ole Opry (テネシー州ナッシュビルで古くから開催されている Country Music Show のこと)に出演しています。1週間の間 アメリカ南部諸州を演奏旅行してテレビのショウや Martha White 小麦粉会社がスポンサーの番組に出演したりしています。
彼は多くの人達から偉大な pure country singer の一人であると思われていて、” Put My Little Shoes Away ” や ” Lamplighting Time In The Valley (谷間に灯ともし頃)” 、”Gathering Flowers From The Hillside ” のような唄を採りあげて歌うのを聴いてみた後では十分納得されるはずです。この3曲だけでなくアルバムにある全曲とも American heritage (アメリカの伝統、遺産 )の中の大きな位置を占めていますし、Hylo Brown は真に愛着をもって歌っているのです。」・・・・・・・・以上解説。

一聴すると カーターファミリーの古い曲を Bluegrass Style でやっている・・・・といった印象です。だから、Carter Family に近い音楽の世界が好きな人にはいいかも知れないです・・・・・・アルバムジャケットにその姿勢が出ているように思います。私自身はこうしたシンプルなブルーグラスが大好き

Hylo Brown の ”Hylo ”というのは彼の声の音域が広くて高音(high)から低音(low)までよく声が出て歌えることからきているそうで 一種のニックネームがそのまま歌手名になった-といえそうです。 尚、このレコード自体は単発でのCDにはなっていないと思いますが Capitol レコード時代のハイロ・ブラウンはドイツのベアファミリーレコード社から2枚組CDとして出されています。

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