西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ブルーグラス 1 (フラット & スクラッグス)

2010年08月22日 | ブルーグラス音楽
Lester Flatt & Earl Scruggs (1)
米国盤 Hilltop Records JS-6093  Flatt & Scruggs  Foggy Mountain Breakdown

(1)Foggy Mountain Breakdown (Theme From Bonnie & Clyde) (2)Cora Is Gone (3)Roll In My Sweet Baby's Arms (4)Pike County Breakdown (5)Doin' My Time (6)I'll Be Going To Heaven Some Time (7)Why Don't You Tell Me So (8)Bouquet In Heaven (9)My Little Girl In Tennessee (10)No Mother Or Dad


私は Bluegrass Music も好きですがブログではめったに載せることがありません・・・・・現代の新しいグループに一体どんな Bluegrass Group があるかの知識も乏しくて。私の思い込みですが音楽的には ビル・モンローやフラット & スクラッグスの時代と大差なくてそれほど目新しい進歩はないのでは・・・・・という感じがしています。 Bluegrass を専門的にやっている人からは ” 絶対にそんなことはない- 今のブルーグラスをもっと沢山聴いてみろ ” と反論されるかもわかりませんが 楽器編成からするとどうしても自分的にはそうなるかなあ・・・・・ブルーグラスは聴くよりも演奏する方が楽しいんだと思う。
私のブログを見て下さっている人の中には Bluegrass Music て何(?)という方もいらっしゃるかも知れません・・・・・ジャケット写真のように電気楽器を全く使わない より純粋な形での Country Music の一種-と思っていれば当たらずとも遠からず・・・です。

さて、Bluegrass music player は楽器演奏の腕が達者なのは当たり前なので やはり一番大事なのはボーカルの上手さだと思うしそれに加えてビジュアル的な雰囲気も重要だと思っています(プロの演奏家の場合)・・・・・アマチュアならともかく 正式なショウの舞台ではステージ衣装くらいはキチンとしてもらいたい・・・・・これは Country musician にもいえることですけど。

どうしてもカントリーの方に重点があって(自分的には Banjo よりも Steel Guitar の音の方に魅力があったということ)ブルーグラスのレコードを買うまでの余裕がなかったので正統派ブルーグラス以外は敬遠気味でした。  私のブルーグラス音楽への入門は ” Lester Flatt & Earl Scruggs and The Foggy Mountain Boys ” だったので1回目にはどうしてもこのグループを載せたかった。 フラット&スクラッグスは日本盤レコードを数枚持っていたけれど 愛着のあるのはこのアメリカの廉価盤レコード・・・・・擬似ステレオになっていて決して音もよくない、でも欲しくても買えない頃に あるデパートのレコードセールスで出逢って500円位で買ったもので・・・・今の時代からするとジャケットもレトロな感じだけどその時はとても嬉しかったものです。 今は you tube で彼等の全盛時代の雄姿を見ることが出来ますが アール・スクラッグスの Banjo 演奏は現代からみても目を見張るものがあって ”これぞプロフェッショナル ”と納得させられます・・・・・それに 彼等には ”華(はな)” があります。この ”華(はな)”というのは上手く説明できないですが-おいそれとはどのグループでも持てるものではないと思います。

このジャケット写真に見られる時代が Flatt & Scruggs の華の時代だったと思います。
ギターが Lester Flatt 、バンジョーが Earl Scruggs、フラット・マンドリンに Curly Seckler、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)に Paul Warren 、ドーブローギター兼コメディアン役に Uncle Josh (= Josh Graves )といった人達。 Dobro Guitar というのはギターの胴体に共鳴盤がついていて 横にして弦の上を金属バーを滑らせながら右手でピッキングするという電気を通さないスティールギター類似の楽器です-独特の哀愁を帯びた音色を出すことができて彼等のサウンドの特徴の一つでもありました。 ウッドベースはここで写っているのは Hylo Brown (ハイロ・ブラウン、地味だけど 後年自分の Bluegrass バンドを持って独立して活躍した人)、麦わら帽子の人は判りません。 
好きなことはこんなことまで覚えてしまうんですね・・・・・私だけではなくて日本中の Bluegrass 好きの人はみんなこんなものでした( smile )。(昔の?今も?)若者の多くがビートルズのメンバー名を知っているのと本質的には何ら変わらないです-ただ好きの対象が違うというだけですからね。

(1)Foggy Mountain Breakdown はギャング映画「俺達に明日はない」(1967=昭和42年公開)のテーマ音楽で、アール・スクラッグスのバンジョー早弾きで今では古典的名曲になっています、ボニーとクライド達ギャングが車で逃げる場面で効果的に使われていました。
(3)Roll In My Sweet Baby's Arms (恋人の腕に抱かれて)もアップテンポの爽快な古典的ブルーグラス曲。(2)Cora Is Gone 、(7)Why Don't You Tell Me So 、(9)My Little Girl In Tennessee 等ブルーグラスらしい曲にレスター・フラットのボーカルの上手さが光るもの、それにハングリーな時代の緊迫感が感じられるように思います。(6)I'll Be Coming To Heaven Some Time と(8)Bouquet In Heaven はセイクレッド・ソングだけどコーラスが素晴らしい。 彼等には古いアメリカ南部の土着性のようなものが感じられます。  彼等の Mercury レコード時代の28曲は安いCDにまとめられて色々出されているようなので簡単に知ることができると思います。ジャケット写真は全盛時代に当たる次の Columbia レコード時代のもの

レスター・フラット (1912~1979年 テネシー州 出身)
アール・スクラッグス(1924~現在 ノース・カロライナ州出身)

二人は1985(昭和60)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。

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2 コメント

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クラシックブルーグラス (たかし)
2010-08-25 17:20:39
初めまして・・・ 私もこの年代のグループ(スタンレーブラザース ビルモンローなど)大好きで今も聞いています。新しいバンドも良いですがやっぱり落ち着くところに落ち着きます。今夜はF&Sのレコード聞きましょう!
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Hello たかしさん (ハンク秋山)
2010-08-25 23:14:21
こんばんわ、私のブログを訪ねてくださって有難うございます。たかしさんのホームページGreen Mountain Boys 拝見しました・・・Bluegrass Musicへの情熱が十二分に感じられますよ、それにバンドを組んで何年も活動されているようでとっても羨ましいです。私はBluegrassは聴くだけですが大好きです、クラシックブルーグラスの持つ色気のある土くさい雰囲気(思い付かなくて変な表現ですが)が好きです・・・また時々見に行きます(smile)
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