西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 75 [ ハンク・スノウ (3)]

2009年12月06日 | ハンク・スノウ
Hank Snow (3) 
カナダ盤 Camden CAL-2235 Somewhere Along Life's Hightway

(1)Somewhere Along Life's Highway (1947) (2)I Knew That We'd Meet Again (1947) (3)Out On That Open Range (1947) (4)The Drunkard's Son (1945) (5)Ridin' Along Singin' A Song (1944) (6)Only A Rose From My Mother's Grave (1944) (7)Heading Home (1944) (8)You Broke The Chain That Held Our Hearts (1944) (9)The Soldier's Last Letter (1944) (10)Just Across The Bridge Of Gold (1943)


ハンク・スノウ(1914~1999年 カナダのノヴァ・スコシア州出身)は恐らくかつての日本のカントリー・ミュージック ファンをこれほど魅了した人はないであろう-というくらい偉大なカントリー歌手でした。今はこの Hank Snow を知らないという人も多くなりました( 同じように西部劇スターだったジョン・ウェインを知らないという人も多くなりました・・・) 時代の流れだから仕方ないです・・・。
調べてみるとカナダ出身のハンク・スノウがアメリカでの成功を夢見て苦闘の時代を重ねて1950(昭和25)年に ”I'm Movin' On ” の大ヒットで成功をおさめたのが彼36才の時というのですからいかに下積み時代が長かったかがわかります。 デビューレコーディングが1936(昭和11)年カナダビクターでの ”Prisoned Cowboy ” と ”Lonesome Blue Yodel” という曲だといわれていますからアメリカでスターとしての地位を確立するのに14年もかかったことになります。
しかもアメリカで成功する以前のカナダ時代に100曲以上の曲をレコーディングしているのですから驚きます・・・・・・数ある米ビクターの廉価盤 Camden Records ではその時代の曲を聴くことができました。 出世したあとからの曲は出身地のカナダではアメリカと同時にレコードが出ていたようなんですが、廉価盤 Camden Records の中にはハンクに敬意を表してなのか-初期カナダ時代のものだからということなのか-アメリカとは違った自国だけのジャケットを使っているものが3枚ほどあります・・・・・これはその中のひとつです。 ハンクの顔を載せずにカナダの風景を使ったジャケットがかえって新鮮な感じがして Good な趣きです。

カナダ時代の特徴として内容的にはミディアムテンポの どちらかというと哀愁のある曲が多くてハンク独特の曲群の世界を形成しているように感じます。今ではハンク・スノウの生涯の全曲はドイツの Bear Family Records 社が大部のCD-Box セットを6つも出しているので まとめて聴くことが出来るようになっています。 私も歌詞が全て載っているということでカナダ時代のものを集めたCD-Box を買ってみました・・・・・素晴らしい企画で、まだハンク・スノウも存命中でしたのできっと本人も嬉しかっただろうな-と想像します。
CDのボックス物はそれはそれで素晴らしいですね・・・・・それでも私が実際に聴くのはいつもレコードです。CDボックスは何となく聴きません・・・・・なぜか不思議、LPレコードは10~12曲しか入っていませんが よくしたものでひと区切りにはこれくらいの曲数が丁度よいんです。  ところでこのレコードの内容は・・・・・・

(1)Somewhere Along Life's Highway のフィドルとスティールギターを伴っての何ともいえない寂びょう感の漂ったムードはどうでしょう・・・・・私はハンクの初期名唱のひとつだと思っています
(2)I Knew That We'd Meet Again は語りを入れたミディアムの佳曲で、これも好きだなあ  (3)Out On That Open Range は素朴なフィドルが活躍する西部調のアップテンポ曲でハンクの早口の歌も本領発揮・・・・・・・あとは(10)Just Across The Bridge Of Gold までミディアムテンポの曲が続く、てな具合・・・・全て私が生まれる以前の歌の数々・・・・昔の歌は(昔の人たちと言うべきか)ロマンチックですね。
どの曲も素朴なスティールギターが入って 時にくすんだようなフィドルを伴います。ほぼ全曲にハンク自身が弾くリズムギターが聴かれます・・・・・歌っている本人のギターが聴こえるというのはいいね。
僕はこれからハンク・スノウの若い頃のヒルビリー~カントリーに触れてみたいという人がいたら文句なしに Bear Family Records の「 Hank Snow The Yodeling Ranger・・・・The Canadian Years 1936-1947 」( BCD 15587 )をすすめます。解説 Book と全曲の歌詞付きCD5枚セット・・・・・若々しいハンク・スノウの歌、時にジミー・ロジャース流のヨーデルも歌っていますし、音も良くてカントリー本来の素朴な響きがここに詰まっています。

1年前の今頃(2008年12月14日)書いた記事を1年遅れで公開することとなりました・・・・・本日(今年12/6)新たに聴いてみましたがやっぱりいい・・・・今の季節に合う気がして

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