西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 146  [ ボブ・ウィルス (3)]

2010年07月31日 | ボブ・ウィルスを歌う
Bob Wills (3)
米国盤 MCA Records MCAD-5917  The Best Of Bob Wills

(1)San Antonio Rose (2)Eight'r From Decature (3)Deep In The Heart Of Texas (4)Silver Bells ( That Ring In The Night ) (5)Across The Alley From The Alamo (6)Cimarron (7)South Of The Border ( Down Mexico Way ) (8)Milk Cow Blues (9)My Adobe Hacienda (10)Southwestern Waltz (11)A Big Ball In Cowtown ( We'll Dance Around ) (12)Pan Handle Rag


このCDはボブ・ウィルス(1903~1975年テキサス州出身)の晩年にあたる Kapp レコード時代に出されたLPをCD化したものです。今ではボブの色々な時代のレコードも沢山のCDとなって出されていますし比較的安価で多くの曲を聴くことが出来ます。 Rich Kienzleという人が割りと詳しく解説していますので補足を加えながら訳してみます・・・・・

「 ボブ・ウィルスが1965(昭和40)年に Kapp Records と専属契約を結んだ時には既に自分のバンド Texas Playboys は持っていませんでした。ソロとして活動するために1年前にバンドを解散していたのです。Kapp レコード社での15セッションで録音した全66曲はボブにとって Nashville (テネシー州の州都でカントリーミュージックのメッカでもある) での唯一のレコーディングでした。他の Western Artists と同じように ボブ・ウィルスはナッシュヴィルの音楽的な保守性に対してあまりいい感情を持っていませんでした。 さかのぼること1944(昭和19)年に Grand Ole Opry (テネシー州 のナシュヴィルで古くから開催されて今でもある Country Music Show ) に出演した時にドラム使用を拒否された・・・・といういきさつがあったからです。
Kapp レコードのプロデューサー Paul Cohen はレコーディングにナッシュビルの一流セッションマンである(当時の) A-team を投入したのでした、すなわちギターに Harold Bradley と Ray Edenton 、ピアノに Hargus " Pig" Robbins 、ドラムに Buddy Harman 、スティールギターに Pete Drake と Lloyd Green、 ベースに Bob Moore を使ってボブ・ウィルスの Texas Playboys Sound を再現したのです。ボブはそれに加えてボーカルに Tag Lambert と Leon Rausch 、フィドルの Jimmy Belken と Gene Gassaway といったテキサスのミュージシャンを呼び寄せたのでした。
このCDには最も初期の1966(昭和41)年7月19~20日のセッションからテキサスとアメリカ南西部をテーマにした歌を中心にしています。

1966(昭和41)年
7月19日:テキサススイングフィドラー Hoyle Nix 作の " A Big Ball In Cowtown " を録音。
7月20日: ” Deep In The Heart Of Texas ” とスタンダードポップス曲 ”My Adobe Hacienda ”を Leon Rausch のボーカルをフューチャーして録音。

1967(昭和42)年
3月21日:” San Antonio Rose ”、”Eight'r From Decatur ”をブラスセクションを入れたビッグバンドで録音。
9月26日 : ジョニー・ボンド(1915~1978年 オクラホマ州出身のカントリー歌手)作の western classics 曲 ” Cimarron ”を17人編成のバンドで録音。この時はフィドルには御大ボブ・ウィルスの他にボブを崇拝する3人の Nashville fiddler -Tommy Jackson と Buddy Spicher、 Shorty Laevender が含まれていました。

1968(昭和43)年
4月16日:スタンダードポップス曲 ”Across The Alley From The Alamo ”を19人編成のバンドで録音、歌は Tag Lambert.
4月17日 :Vaughn Horton() 作の ” Southwestern Waltz ”を録音。
4月18日 :ボブのお気に入りのフィドル曲 ” Silver Bells ”と Tag Lambert の歌で ”国境の南 ”を録音。
Kappレコードでの最後のセッションは1969年2月19~21日でした、その5ヶ月前には Country Music Hall Of Fame に選ばれています。

1969(昭和44)年
2月19日:Walter Haynes プロデュースのもと Leon McAuliffe(1917~1988年テキサス州出身 Western swing steel guitar 奏者の草分けの一人) で有名な ” Pan Handle Rag ” を録音。ここでは元テキサスプレイボーイズのスティールギター奏者だったGene Crownover とナッシュビルのフィドル奏者 Tommy Jackson のソロ演奏が聴かれます。
2月20日:” Milk Cow Blues ”を録音。これは元テキサスプレイボーイズ出身でナッシュビルのセッションマンになった Johnny Gimble のフィドルをフューチャーしたナンバーで Scat-singing が入るボブのお気に入り曲。

このKapp レコードでのセッションがボブ・ウィルスの最後の Rrecording career となりました。1969(昭和44)年5月31日心臓発作を起こして演奏活動からリタイア。その後一旦は回復して Western Swing のリバイバル(一時的なブーム?)を見届ける恩恵に浴するも 再び致命的な心臓発作にみまわれて昏睡状態となり1975(昭和50)年5月13日亡くなったのでした。
Western Swing の人気はその発祥地であるテキサスとオクラホマを除けば1960年代までには衰退してしまいましたが、同じ音楽仲間のスタイルや音楽を一瞬にして変えさせてしまうほどのボブ・ウィルスの快活さとカリスマ性は絶大な尊敬に値するものでしたし、一流アーチストであり続けた所以でもありました。ここでの12曲はその脚光を浴びた時代のドキュメントといえるものです。」・・・・・・以上解説。

一番最後の文章に It was a huge tribute to Bob Wills' resiliency and charisma that at a time when many of his peers were forced to alter their styles or even leave music・・・・・とありますが、思うに ボブ・ウィルスの ”Charisma(カリスマ)性がある ” というところが大事で、その人のスケールの大きさや素晴らしい作曲能力の他に、その人にある程度ベールに包まれた部分がないとカリスマ性というのは発揮されないと思いますし それを持った人物が現れない限りはこれからも Western Swing という音楽は第一線で脚光を浴びるということはないだろう-と思います。  メディアが極限状態といっていいほどに発達して何でもかんでも一瞬にして判ってしまう現代社会では Bob Wills のような人物はもう出現し得ないだろうとも思います。
Kapp レコード時代のボブは健康状態もそれ程よくなかったはずですが ここに聴かれるサウンドは元気いっぱいで はしゃいでいるようにも見えて、特徴になっている「アッハー」「O~pen Now!」「Ye~s,Ye~s Tommy Jackson !」「Beau~tiful steel guitar, right!」など演奏途中の掛け声もたくさん聴かれます。よくボブ・ウィルスは Tommy Duncan(1911~1967年テキサス州出身)がメインボーカルだった時代が一番よかった-と言われますがここでの Tag Lambert と Leon Rausch もなかなかいい感じなので 一概に誰それのボーカル時代がよかったとは言えないのかもしれません。ただ、全盛時代のリアルタイムでのライブで Tommy Duncan という人の存在感、魅力は群を抜いていた-というべきなんでしょう。 Western Swing はいいな、好きだなぁ。
ちなみにこのCD、 Book Off で250円で買いましたが音もきれい・・・・聴く人って少ないのかなあ??(涙)  2010年7月13日記事

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