西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

お気に入りCD 7 Jenks Tex Carman

2011年08月23日 | つれづれに
 
Jenks Tex Carman (2)

ドイツ盤 Bear Family Records BCD-15574 AH Hillbilly Hula / Jenks Tex Carman


(1)Hillbilly Hula (2)Another Good Dream Gone Wrong (3)Hilo March (4)Gosh I Miss You All The Time (5)Locust Hill Rag (6)The Calssons Go Rolling Along (7)Samoa Stomp (8)Dixie Cannonball (9)Sweet Luwanna (10)My Lonely Heart And I (11)Indian Polka (12)I'm A Poor Lonesome Fellow (13)Don't Feel Sorry For Me (14)My Trusting Heart (15)Gonna Stay Right Here (16)( I've Received ) A Penny Postcard (17)Ten Thousand Miles ( Away From Home ) (18)I Could Love You Darling (19)You Tell Her, 'Cause I Stutter (20)Blue Memories


前回 往年の異色カントリー&ヒルビリー歌手テックス・カーマンをとりあげたので、ついでにドイツの Bear Family Records 社から出ているCDも載せておくことにしました( 写真はジャケットの表と裏 )。 3枚出ている中で一番のお奨めは彼が西海岸で活動していた時代に Capitol Records 社で録音した作品集です・・・・・普通のギターを横にしてドーブローギターのようにして弾き語りするスタイルで、他社のレコーディングではけっこうピッキングが粗かったり、ちょっとチューニングが狂っていたりの曲があったりして御愛嬌なのですが ここでの録音はさすがにメジャーレコード会社のひとつ ”キャピトル レコード ” で、音もきれいだしテックスの演奏もしっかりしたもので安心して聴くことが出来るものになっています。だからといってテックスの歌は相変わらずヒルビリーの香りいっぱいで楽しいもの。 楽しいというのは・・・・・何回も聴いてみるとこれだけ徹底してヒルビリー臭いっぱいなら却って納得してマイッタ!!・・・・・となってしまう意味でなんですね、ユーモラスでもある感じ。僕はこのCDを聴いて初めてジェンクス・テックス・カーマンという歌手に好感が持てました。

さて、内容は1951(昭和26)年~1953(昭和28)年に行なわれた5回にわたるレコーディングセッション全20曲が収められています。真にヒルビリー&カントリーの素朴さが出ているもので、テックス・カーマンを聴くならこのアルバムがお奨めかなぁと思います。 ただ 解説書の内容を見ますと色々な人がテックスに関しての想い出話を披露しています キャピトルレコードのプロデューサーだった Ken Nelson ( 1911~2008年ミネソタ州 出身で2001年に Country Music Hall Of Fame に選ばれたほどの名プロデューサー )の話によるとレコーディングにはかなり苦労した様子で ”(笑いながら)All I know is, it was a panic recording him! He was so lacking in rhythm~ ” と言っています。
また往年のカントリー歌手 Wesley Tuttle (1917~2003年 コロラド州出身 )に至ってはテックスのことを ”the worst musician in the world ”とまで言っているんですが、彼の showmanship とファンの心をつかむ能力には称賛を送っています。

ウェスタン 歌手 Johnny Western は ” He wasn't a good musician but he was novel enough so people would pay attention~ ” と似たようなことを述べているんですね・・・・・要するにライブではとても注目を集める稀有な歌手だったといえるんでしょう。 西海岸の有名なカントリーミュージックショウだった「 Town Hall Party 」でテックスと共演した多くのミュージシャン、歌手達もステージ上だけの付き合いだったのか Tex Carman の詳細についてはほとんど知らなかったらしくて ”謎めいたカントリー歌手 ” になっているようで、ここまで云われると却って興味津々かなあ。

レコーディングの演奏陣については全て不明となっていて、恐らく同じステージに立って テックスの風変わりさ( 独特のリズム感など ) に慣れていたベースの Cliffie Stone とかフィドルの Harold Hensley、リズムギターの Eddie Kirk、バンジョー&ギターの Joe Maphis とかエレキギターの Jimmy Bryant などが努めたのだろう、テックス・カーマンの録音が無難にできたのはバック演奏陣のおかげだ-と書いてあります(アハハ smile )・・・・・メジャーのキャピトルレコードにほとんどミュージシャンのクレジットがないというのも珍しいことでは。

20曲のうち(3)Hilo March と(11)Indian Polka は演奏だけの曲で残りは歌入りです。
(2)Another Good Dream Gone Wrong は完全な音源になるまで13take 録った-なんて書いてありますが 途中に入るフィドルもよくて good なヒルビリーソングになっています、好きな雰囲気の曲。(4)Gosh I Miss You All The Time もバンジョー、フィドルを伴った調子の良いなかなか楽しい曲。(5)Locust Hill Rag はインディアンの言語で歌っていたりします、(6)The Calssons Go Rolling Along は思わず笑えるような楽しい演奏と歌でボードビリアン出身の面目躍如という感じ。(7)Samoa Stomp も現地の言葉で歌ったような曲、(8)Dixie Cannonball は豪快でヒルビリー雰囲気満点の Train song ・・・・・・・以下 (9)Sweet Luwanna、(12)I'm A Poor Lonesome Fellow 、(13)Don't Feel Sorry For Me 、(16)( I've Received ) A Penny Postcard 等などじっくり聴くと実に味わい深い素朴なカントリー曲です・・・・・・全てにオープンだった西海岸だったからこそ Tex Carman のような歌手も受け入れられた-といえるのかも知れません。

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