The Sons Of The Pioneers (3)
米国盤 Vocalion VL-73715 (日本盤MCL-1042) Tumbleweed Trails
(1)Tumbleweed Trails (2)I'll Be Around Somewhere (3)Home In San Antone (4)There's A New Moon Over My Shoulder(肩にかかる月) (5)Salt River Valley (6)Montana (7)River Of No Return (帰らざる河) (8)There's A Long , Long Trail (9)I Knew It All The Time (10)He's Gone Up The Trail (11)Lonely Rose Of Mexico (12)Cielito Lindo
このレコードはパイオニアズの初期の頃(1941~43年と1954年)の録音曲が入っていることでとても珍しいもので、アメリカ大手のデッカレコード社の廉価レーベル Vocalion レコード社で出されました。日本盤も発売になってうれしかったものです。
ボブ・ノーラン、ティム・スペンサー、ヒュー&カールのファー兄弟、ロイド・ぺリマン、パット・ブラディという強力メンバーでパイオニアズの魅力全開という感じで、ジャケットもそれらしくて Good。
(1)Tumbleweed Trails はゆったりした曲ですがコーラスの仕組みはけっこう複雑です。(2)I'll Be Around Somewhere は何ともウキウキするようなスイング感を持った曲でファー兄弟のフィドル(バイオリン)と生ギターがとても素敵な伴奏をつけています。
次のボブ・ウィルスのウェスタン・スイング曲(3)Home In San Antone はHugh Farr のスイングするフィドルが素晴らしくて僕は何度も何度も聴いてそっくりに弾けるように練習してはみたもののなかなかヒューの弾くフィドルの雰囲気は出せないなあ・・・・というのが結論。歌の内容は 「 メイン州やカリフォルニア州もいいけれど おいらにはテキサスが一番さ 」 という Bob Wills のオリジナル曲にはなかったフレーズを途中に入れて ”テキサス賛歌 ”にしているのも楽しいところで、このアルバムの白眉。
ジミー・デイヴィスやテックス・リッターの歌で有名な(4)There's A New Moon Over My Shoulder (肩にかかる月)もききもの。 尚、(3)Home In San Antone 、(4)There's A New Moon Over My Shoulder では短期間だったけれど(兵役のため一時抜けた)ロイド・ぺリマンにかわってメンバーに加わっていた Ken Carson が素晴らしい歌声のソロを披露しています。(5)Salt River Valley スローな曲ですが佳曲、(6)Montana はボブ・ノーランが去った後に入った Tommy Doss の素晴らしいバリトンヴォイスをフューチャーしての牧歌調の佳曲。こうした牧場ムードいっぱいの曲を聴くとパイオニアズていいなぁ~と思えます、個人的には大好きな曲。
(7)River Of No Return (帰らざる河)はマリリン・モンロー出演の同名の西部劇主題歌・・・・・これは M.モンローの色気たっぷりの歌があるので僕はそっちの方が好みかなあ、でもパイオニアズも違ったムードがあっていい( 歌うは B.Nolan の後釜に入った Tommy Doss )
(8)There's A Long, Long Trail 、(9)I Knew It All the Time の2曲はウェスタン・スウィング調、(10)He's Gone Up The Trail、(11)Lonely Rose Of Mexico は気だるい調子ですが曲の間を縫うように弾くヒュー・ファーのフィドル( 淋しげでもありロマンチックでもある )・・・・素晴らしい。 最後はメキシカン調の賑やか仕立ての(12)Cielito Lindo (シェリト・リンド)で終わる・・・・・・・・というほぼ全盛期の Pioneers Sound を味わえるレコードになっています。
こうしてみるとどれもこれも「 素晴らしい佳曲 」 になってしまっているという・・・・・えこ贔屓の感想になってしまいました、だってね・・・そのとおりだもん(Smile) CDになって発売されているかは不明ですが、なっていたら絶対のお奨め・・・・・と思います
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