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西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

本 -18-(Country & Western)

2008年08月17日 | カントリー&ウェスタンの本
カントリー音楽のアメリカ  家族、階層、国、社会   ロバート・T・ロルフ 著  ロルフ 早苗 訳   南雲堂フェニックス
先日本屋さんに行ったらこのような本が出ていました、今年の夏(2008年7月25日)発売です。題名に見られるようにこれは現代アメリカのカントリー・ミュージックを理解するためのある一面を述べたもので、実に詳細に書かれているので現在進行形のカントリーを知るにはうってつけの本ではないかと思います。

序文に大まかな要旨が述べてありますが、それによると・・・・・「カントリー音楽はアメリカ南部、特にその農業地帯に暮らした一般大衆の生活に根ざした音楽であった・・・年月とともに全国的、さらには国際的に広まり、都市や郊外で様々な生活をしている人々に語りかける音楽となった。本書では比較的新しい、商業ルートに乗り広く歌われたカントリーソングを取り上げ、それらの歌がアメリカの暮らしを具体的にどう語っているか、アメリカ社会の重要な側面をどんな姿勢で描いているかを詳細に見て行く・・・・カントリー・ヒット曲の多くはロマンティックなラブソングかあふれるばかりの若さへの賛歌だが、そういった作品は本書には登場しない。そのような歌に混ざって、家族、階層識別、愛国心、深刻な社会問題を歌った作品があり、そうした歌に焦点を当てている・・・・カントリー音楽に登場する社会政治的関心に光を当てるのに筆者がふさわしいと感じた歌を取り上げた・・・・・”ほとんどのアメリカ大統領を選出するミドル・アメリカ、という世界の政治で最も影響力を持つ人々が何者であるかを知りたければ、カントリー音楽に関心を払うべきだ”・・・という言葉には真実がある」 と述べられています。

 約60曲が「家族」 「階層」 「国:9・11以降」 「社会」 等の分野に分けられて詳細に載っており、しかも1985~2004年までの歌がほとんどなのでほぼ今を生きるカントリーソングといってもよいと思います。
歌手としてKenny Chesney 、Patty Loveless 、Randy Travis、 Suzy Bogguss 、Reba Mcentire 、Martina Mcbride 、Brad Paisley、 Sawyer Brown 、Alan Jackson 、Travis Tritt ほかの現代のカントリー歌手がほとんど出てきます。

この本を見ると私たち日本人が抱いているCountry Musicに対するイメージが何だか表面的なものに思われてきます・・・・私達がさりげなく聴いたり歌ったりしているカントリーソングの中にアメリカの人達にとってはもっと深い意味を持っている歌が存在するんだ・・・ということを教えられるような内容の本でした。この本に載っているようなCountry Songを聴いて見ようかな・・・・という気持ちを起こさせるきっかけになるかも知れないです。
280ページで3000円と高価ですが内容はとても濃いものです、ただ写真やイラストは全く載ってなくて、ブルーグラスについても全体から見ると聴衆の数が少ないという理由から載っていません

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