ジョン・フォード監督と The Sons Of The Pioneers (2)
ジョージ・オブライエンはスタン・ジョーンズをフォード監督に引き合わせて彼の western song の素晴らしさを認識させたのでした。フォード監督が自分の作る映画に相応しい buck sound を欲しがっていることを察したスタン・ジョーンズは、西部の音楽を専門に歌う The Sons of The Pioneers を推薦したのでした……それがフォード監督とパイオニアズの出逢いでした😁
フォードは次の作品 騎兵隊映画「リオ・グランデの砦」でサンズ・オブ・ザ・パイオニアズのコーラスをたくさん背景音楽に使っています。詳しくは熱心な西部劇映画&ジョン・フォード映画愛好家である原川順男さんが書かれた「モニュメント・ヴァーレーの消灯ラッパ/ ジョン・フォード西部劇を追って」という本に詳しく述べられていて、引用させていただくことに致します。下記のような具合です。
(下記の右写真は The Sons Of The Pioneers の昔のラジオ放送録音のレコード。)
・My Mother(アイルランド民謡) ・Footstore Cavalry(S.ジョーンズ作) ・Yellow Stripes(S.ジョーンズ作) ・I'll Take You Home, Kathleen ・Cattle Call(テックス・オウエンス) ・Aha, San Antone(デイル・エヴァンス) ・Eriel Canal(アメリカ民謡) ・The Irish Washwoman(アイルランド民謡) ・My Gal Is Purple(S.ジョーンズ作) ・Down By The Glen Side(アイルランド歌) ・The Girl I Left Behind Me ・Dixie・・・とのこと。これらの曲が映画のどのシーンで流れたかということまで記されています。
ワーッすごい!著者の原川さんはどこで調べられたんでしょうか・・・こんなことは映画のパンフレットにも載っていないことではと思います。全てがパイオニアズの唄ではないんでしょうが、こうしたことを知ると改めて「リオ・グランデの砦」を見て確認したくなりますし、パイオニアズのレコードも聴いてみたくなります。主演がジョン・ウェインとモーリン・オハラ(女優)だった騎兵隊映画です。
西部劇映画もテレビ西部劇もない現代に、こういう世界がある(あった…と過去形かな?)ということを知ってひとりでも興味を持ってくれる若い人がいたらいいな……と思います。たとえ一人でも……です🤣 次回に続く
しばらくしたら7/30のところに戻す予定です
原川さんが西部劇映画の小講演に来られだ時に鹿児島でお会いしました。西部劇への造詣の深さは並々ならぬものがあるのを感じました🤣