西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 49 [ ジョニー・ホートン(1) ]

2008年09月01日 | つれづれに
Johnny Horton (1) 
 米国盤 Hilltop JS-6060   All For The Love Of A Girl

(1)All For The Love Of A Girl (2)First Train Headin' South (3)Move Down The Line (4)The Child's Side Of Life (5)Broken-Hearted Gypsy (6)The Mansion You Stole (7)The Train With A Rhumba Beat (8)Ridin' The Sunshine Special (9)Big Wheels Rollin'  (10)Devil Made A Masterpiece


ジョニー・ホートン(1925~1960年 カリフォルニア州出身でテキサス育ち)を初めて聴いたのはいつだったのだろう?初めての曲が「North To Alaska」だったことは覚えていて、1961(昭和36)年公開のジョン・ウェイン主演の西部劇「アラスカ魂」を見ていた(もちろん当時は父親同伴で)からで、その主題歌だったから多分その頃だと思う・・・・・映画自体はそんなに面白いというほどではなかったのにJ.ホートンが威勢よく歌うこの曲はやたらかっこよくてインパクトのあるものだったので小遣いを貯めてシングル盤を買ったのでした。
マーチングスタイルで全編語り調の「The Battle Of New Orleans(ニューオーリンズの戦い)」というヒット曲もあったけどそっちの方はいまひとつなじめなかったなあ・・・・いま思うとアメリカの歴史を知らないと理解できない内容だったかと思う。あと「Honky Tonk Man」をオムニバスレコードで聴いたぐらい・・・・自分にとってカントリー歌手としてのJ.ホートンはその程度の広がりしかなかったというのが実際のところです。よく知るようになった時には既に亡くなっていた、というのも興味が続かなかった理由の一つと思います。 後年アメリカから安い廉価盤(Hilltopや Harmonyといった)を買うようになった中に彼のワンマンアルバムが数種類あって少し世界が広がった・・・といった具合でした。 その中の一枚がこれなんですが、調べてみるとジョニーは Cormac、Abott、Mercury、Columbia といったレコード会社にレコーディングしているようで、この廉価盤レコードはマーキュリー時代の音源を使ったもののようで前記のColumbiaレコード時代(しかもほんの一部の曲)しか知らなかった僕にはとても新鮮な感じを受けたものでした。
ジャケットの解説を訳してみたのですが特に経歴とかエピソードとかで特徴的なことが書いてなくて・・・・「1960年に自動車事故で死んだ偉大なカントリー歌手だったが、Pops fanにも記憶に残る歌手であり、ジョニーの音楽は Countryや Folk、Popを含めた”Americana”とでも呼ぶべきカテゴリーにあるといってよい」・・・・とあります。
音的にはMercuryレコード時代は一言でいえば純カントリー時代といえると思います。
スローな愛の歌(1)は彼の隠れた明唱、(2)は軽快なアップテンポのTrain songで歯切れのよいリズムとスティールギター、ホンキートンク・ピアノに乗って歌う若々しいジョニー (3)はミディアムテンポでフィドル(バイオリン)、スティール・ギター、ホンキートンクピアノの伴奏で思わずウキウキしてしまうWestern Swing調
(4)はハンク・トンプソンの「Wild Side Of Life」と同じメロデーで子供サイドから見た歌 (5)は一転してマイナー調の不思議な雰囲気を持った曲で、生ギターとフィドルでややアップテンポに歌われますがちょっとハンク・ウィリアムズの「Ramblin' Man」に似ている感じ
(6)スローバラッドで、歯切れのよいリズムでラジオ体操の伴奏的なホンキートンク・ピアノとフィドル、スティールギターをバックに朗々と歌うジョニー、ちょっとレフティ・フリゼルみたい (7)スローから徐々にアップテンポに移っていくTrain Songでマイナー調のジョニーの裏声を入れた歌がなかなかGood、ちょっとハンク・ウィリアムズの雰囲気(涙もの)

(8)軽快なフィドルと軽快なエレキ・ギターに乗って歌い飛ばすTrain Songで聴いていて思わずウキウキしてくるような楽しい曲・・・・カントリーはこうでなくちゃね~と思わせる (9)こちらはアップテンポのTruck-Driver Song でハーモニカとスティールギター、機関銃のように繰り出す単音のギター音に乗って”Big wheel~Carry Me Home”と歌うジョニー・・・・・うーんジョニー・ホートンの良さを見直してしまったなあ
(10)歯切れのよいミディアムテンポでフィドル、スティールギター,チェットアトキンス・スタイルのギターに乗って軽快に歌う全般に若々しいジョニー・ホートンの歌
という訳でColumbiaレコード時代とは違った若々しいジョニー・ホートンの魅力全開のアルバムです・・・・・MercuryレコードのCDなんかどうなっているのかさっぱり解らないので単品CDがあるか不明。ドイツのBear FamilyレコードのJ.ホートンBox-CD集で聴くしかないかもしれませんが高価だしなあ、Box物は良し悪しと思います
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懐かしのカントリー&ウェスタン 48 [ サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ(4) ]

2008年09月01日 | サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ
The Sons Of The Pioneers (4)
米国盤 AFM-721  Sons of The Pioneers: DECCA/CORAL

(1)Way Out There (2)Tumbling Tumbleweeds (3)Kilocycle Stomp (4)A Melody From The Sky (5)Blue Bonnet Girl (6)So Long To The Red River Valley (7)Plain Old Plains (8)Kelly Waltz (9)If You Would Only Be Mine (10)Sierra Nevada (11)The River Of No Return (帰らざる河) (12)The Lilies Grow High (13)Lonely Little Room (14)Montana (15)Somebody Bigger Than You And I (16)The Mystery Of His Way


Cowboy Song が好きで、サンズ・オブ・ザ・パイオニアズが好きで色々なレコードを知るようになった時、普通のレコード会社が出すレコードとは違うものがあることを知って買ったのがこれです。 ジャケット底に American Folk Music Archive and Research Center for the John Edwards Memorial Foundation、UCLA とあります・・・・・カリフォルニア大学ロサンジェルス校の JEMF から出されている・・・・つまり The Sons Of The Pioneers が研究の対象になっている・・・・ということなんですね。そして、そこからパイオニアズに関する本も出ていると知って僕はもう驚いてしまったのでした。JEMF とパイオニアズの本については別の機会に述べたいと思います。

さて、このレコードの解説を補足を加えながら訳して見ますと・・・・・「 サンズ・オブ・ザ・パイオニアズは1934(昭和9)年8月に DECCA レコード社に初めて商業的なレコーディングをしました。同社のレコーディング歌手としては Stuart Hamblen 、Bing Crosby に次ぐものでした。面白いことに Decca 社での9年間は Western 曲と Country 曲を均等に録音しています。ロイ・ロジャース、ティム・スペンサー、ボブ・ノーランのトリオがコーラスとヨーデルに磨きをかけていったのですが、時はあたかもアメリカ中が1934年の大恐慌時代で 経済的には苦境の時代で、”Way Out There ”、”Tumbling Tumbleweeds ”、”Cool Water ”、”Blue Prairie ” といったパイオニアズの代表的曲でさえ上手くいかず・・・・・有名になるまでには何時間も何時間も試行錯誤、努力を重ねたものだよ、とロイ・ロジャースは述懐しています。

Farr Brothers( Hugh & Karl )の参加がグループとしてのパイオニアズを究極の成功に導いたことは明らかで、2人は1930~40年代を通じて最高のフィドル、ギタープレイヤーだったことは疑いの余地がないところです。さらに、1936(昭和11)年に Lloyd Perryman が加わることでパイオニアズ スタイルが確立されたと言っていいでしょう。 以上がA面に聴かれる8曲です。(2)Tumbling Tumbleweeds は彼らのテーマソングになった曲、個人的には(6)So Long To The Red River Valley が好き。
( その後レコード会社を移り、メンバー移動もあるのですが )1954(昭和29)年にパイオニアズは短期間ですが DECCA レコード社に復帰してLloyd Perryman 、Tommy Doss、 Dale Warren、 Farr Brothers 、Deuce Spriggens の6人でレコーディングしています、それがB面で聴かれる8曲です。
トミー・ドスが感情豊かに歌う(9)If You Would Only Be Mine、(14)Montana ( バーバラ・スタンウィック主演の西部劇 ”Cattle Queen Of Montana ” のために書かれた曲だったけれど結局使われなかったそうです) の2曲はパイオニアズの魅力全開でまったく素晴らしい。 そして、Lloyd Perryman 亡き後今日までパイオニアズののれんを支え続けて 最近亡くなった若き日の Dale Warren (1925~2008年8月亡、ケンタッキー州出身。1953=昭和28年 pioneers 加入) のソロをフューチャーした(15)Somebody Bigger Than You And I 、(16)The Mystery Of His Way など。

1934(昭和9)年初レコーディングから1954(昭和29)年まで20年の時を経ていてもパイオニアズのコーラスの質はなんら変化することなく維持されています。ファー兄弟の完璧な楽器演奏に裏うちされた The Sons Of The Pioneers のハーモニーコーラス、シンプルなアレンジは classic western singing group の最高峰であり、まさに伝説であるといえます。」

このLPレコードの表は1934年のメンバー写真が載っています、裏は1954年のこの写真で左からヒュー・ファー( Fiddle )、カール・ファー( Guitar )、デール・ウォーレン、トミー・ドス、ロイド・ぺリマン( Guitar )、デュース・スプリゲス( Bass )。 今ではドイツの Bear Family レコード社からパイオニアズに関する完璧ともいえるCD-Box 集 が出されていますので全て聴くことが出来るんでしょうが・・・・・高価だし、単品のCDを期待したいところです
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懐かしのカントリー&ウェスタン 47 [ サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ(3) ]

2008年09月01日 | サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ

The Sons Of The Pioneers (3)  
米国盤 Vocalion VL-73715 (日本盤MCL-1042)   Tumbleweed Trails

(1)Tumbleweed Trails (2)I'll Be Around Somewhere (3)Home In San Antone (4)There's A New Moon Over My Shoulder(肩にかかる月) (5)Salt River Valley (6)Montana (7)River Of No Return (帰らざる河) (8)There's A Long , Long Trail (9)I Knew It All The Time (10)He's Gone Up The Trail (11)Lonely Rose Of Mexico (12)Cielito Lindo


このレコードはパイオニアズの初期の頃(1941~43年と1954年)の録音曲が入っていることでとても珍しいもので、アメリカ大手のデッカレコード社の廉価レーベル Vocalion レコード社で出されました。日本盤も発売になってうれしかったものです。

ボブ・ノーラン、ティム・スペンサー、ヒュー&カールのファー兄弟、ロイド・ぺリマン、パット・ブラディという強力メンバーでパイオニアズの魅力全開という感じで、ジャケットもそれらしくて Good。 

(1)Tumbleweed Trails はゆったりした曲ですがコーラスの仕組みはけっこう複雑です。(2)I'll Be Around Somewhere は何ともウキウキするようなスイング感を持った曲でファー兄弟のフィドル(バイオリン)と生ギターがとても素敵な伴奏をつけています。
次のボブ・ウィルスのウェスタン・スイング曲(3)Home In San Antone はHugh Farr のスイングするフィドルが素晴らしくて僕は何度も何度も聴いてそっくりに弾けるように練習してはみたもののなかなかヒューの弾くフィドルの雰囲気は出せないなあ・・・・というのが結論。歌の内容は 「 メイン州やカリフォルニア州もいいけれど おいらにはテキサスが一番さ 」 という Bob Wills のオリジナル曲にはなかったフレーズを途中に入れて ”テキサス賛歌 ”にしているのも楽しいところで、このアルバムの白眉。

ジミー・デイヴィスやテックス・リッターの歌で有名な(4)There's A New Moon Over My Shoulder (肩にかかる月)もききもの。 尚、(3)Home In San Antone 、(4)There's A New Moon Over My Shoulder では短期間だったけれど(兵役のため一時抜けた)ロイド・ぺリマンにかわってメンバーに加わっていた Ken Carson が素晴らしい歌声のソロを披露しています。(5)Salt River Valley スローな曲ですが佳曲、(6)Montana はボブ・ノーランが去った後に入った Tommy Doss の素晴らしいバリトンヴォイスをフューチャーしての牧歌調の佳曲。こうした牧場ムードいっぱいの曲を聴くとパイオニアズていいなぁ~と思えます、個人的には大好きな曲。
 
(7)River Of No Return (帰らざる河)はマリリン・モンロー出演の同名の西部劇主題歌・・・・・これは M.モンローの色気たっぷりの歌があるので僕はそっちの方が好みかなあ、でもパイオニアズも違ったムードがあっていい( 歌うは B.Nolan の後釜に入った Tommy Doss )
(8)There's A Long, Long Trail 、(9)I Knew It All the Time の2曲はウェスタン・スウィング調、(10)He's Gone Up The Trail、(11)Lonely Rose Of Mexico は気だるい調子ですが曲の間を縫うように弾くヒュー・ファーのフィドル( 淋しげでもありロマンチックでもある )・・・・素晴らしい。 最後はメキシカン調の賑やか仕立ての(12)Cielito Lindo (シェリト・リンド)で終わる・・・・・・・・というほぼ全盛期の Pioneers Sound を味わえるレコードになっています。
こうしてみるとどれもこれも「 素晴らしい佳曲 」 になってしまっているという・・・・・えこ贔屓の感想になってしまいました、だってね・・・そのとおりだもん(Smile)   CDになって発売されているかは不明ですが、なっていたら絶対のお奨め・・・・・と思います

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カウボーイ ソング 23 [ ジョニー・ボンド & ウイリス・ブラザーズ(2) ]

2008年09月01日 | カウボーイ・ソング
Johnny Bond & The Willis Brothers (2)  
米国盤  CMH Records CMH-6213  The Return Of "The Singing Cowboy"

(1)Cimarron (Roll On ) (2)IDAHO (3)Cowboy's Dream(カウボーイの夢) (4)High Noon (西部劇「真昼の決闘」の主題歌)(5)Take Me Back To My Boots And Saddles (6)Cool Water (7)Rollin' Plains (8)Take Me Back To Tulsa (9)South Of The Border(国境の南) (10)The Happy Cowboy (11)Red River Valley(赤い河の谷間) (12)Back In The Saddle Again(鞍に戻ろう)


前回のレコードの続編です。2枚のレコードジャケット前面には Production Inspired By GENE AUTRY   ROY ROGERS  TEX RITTER   JIMMY WAKELY  REX ALLEN   EDDIE DEAN   THE SONS OF THE PIONEERS と載っていて、「 B-西部劇 」で活躍して後年はカントリー&ウェスタン歌手としても有名になった Singing Cowboy 達を偲ぶような意図で作ったものだ・・・・と銘打っています。

さて、音的には前編と同じで (7)Rollin' Plains と(9)South Of The Border は Johnny Bond のソロ、(1)Cimarron、(5)Take Me Back To My Boots And Saddles 、(8)Take Me Back To Tulsa 、(11)Red River Valley は Willis Brothers のソロ、他は共演ですが古いカントリースタイルやカウボーイ ソングの好きな人にはこちらのほうがより知っている曲が多くてなじみやすいかも知れません・・・・・
ジョニー作の(1)をウィリス兄弟がアップテンポでのスタート、(2)ミデアムテンポだけどアコーディオン、フィドルがスウィングしていてジョニーの歌も乗っています・・・(3)は有名な Traditional Cowboy Song でメロディは ”My Bonnie Lies Over The Ocean ” と同じ。(4)High Noon は本家のテックス・リッター盤ほどの低音ではないですがジョニーの歌もオーソドックスでなかなかの雰囲気、(6)は Sons Of The Pioneers の名曲をややアップテンポで歌っています
Bob Wills で有名な(8)は全くのウェスタン・スウィング調でウキウキ楽しく、ジョニー・ギンブルのスウィング フィドルと管楽器が盛り上げてくれます・・・・(9)「 国境の南 」は一転してゆったりとしたメキシカン スタイルでジョニーも情感豊かに歌っています。(10)Happy Cowboy はかのハンク・ウィリアムス(Sr.の方)が一時ショウのスターティングテーマとしてとり上げていたという Sons Of The Pioneers のアップテンポの楽しい曲、ここでのウィリス兄弟もにぎやか仕立てで楽しくやっています。(11)Red River Valley は有名な Traditional cowboy Song、ウィリス兄弟もマンドリン、アコーディオン、フィドル等をバックにきれいなコーラスで牧歌的にやっていて思わず涙・・・・という感じになってしまいます。   
さて締めはジーン・オートリーの歌で有名な(12)「 鞍に戻ろう 」で、ジョニーとウィリス兄弟がゆったりと情感たっぷりに歌ってくれます、ジョニー・ボンドもギターを弾いていますよ・・・・因みにジーン・オートリーの録音でギターを弾いていたのはこのジョニー・ボンドだったそうですがなかなか上手です。
これから涼しい秋になってくると COWBOY SONG は季節に似合いますね・・・・・そう思います。
ところで、CDは2枚のレコードをまとめたものとして出ていたのかもしれません(??)
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カウボーイ ソング 22 [ ジョニー・ボンド & ウィリス・ブラザーズ(1) ]

2008年09月01日 | カウボーイ・ソング
Johnny Bond & The Willis Brothers (1) 
米国盤 CMH Records CMH-6212 "The Singing Cowboy" Ride Again !
 
(1)One More Ride (2)Along The Navajo Trail (3)Sky Ball Paint (4)Silver On The Sage (5)San Antonio Rose (6)The Last Roundup (7)Riders In The Sky (8)Trail To Mexico (9)Sioux City Sue (10)Streets Of Laredo (11)Goin' Back To Texas (12)Empty Saddles


1977年( 昭和52年 )に2枚の Singing Cowboy に関するLPレコードが出されました。作るきっかけになった話をジョニー・ボンド( 1915~1978年オクラホマ州出身 )がライナーノートに面白おかしく書いています、要約してみますと・・・・
「 我々オクラホマ出身のカウボーイ4人組( four cowpokes と表現しています )が、遥か遠い西ドイツのカウボーイ ソング好き( dude music fan と表現 )のためにこのような Singing Cowboy album を作ることになるなんて思いもしなかったなあ・・・・・私とウィリス・ブラザーズは純粋のオクラホマ育ちなんだけど、Martin Haerle はドイツのスタットガルト生まれで Singing Western Movie を見たり cylinder type talking machine records でカウボーイソングを聴いたりして育ったらしいよ。」
・・・・・ Guy、Skeeter、Vic 3人兄弟の The Willis Brothers については " カウボーイソングー16- " を参照して下さい。 フィドル(バイオリン)のSkeeter Willis は1976年に亡くなっており このレコードには実際は参加していないようで、かわりに有名な Fiddler ジョニー・ギンブルが参加。

・・・・・さて続き 「 ある時その5人( ジョニー、ウィリス兄弟、Martin )で Nashville の Starday Records 社のスタジオにある Saloon で一杯やっていたんだ、でスターデイの社長 Don Pierce が用事で席を外したコーヒータイムの時にね Don がいつスターデイ社を手放して我々が路頭に迷うことになるかわからないし、稼ぎ口をなんとかしなきゃなあ~などと話し合っていたことがあるんだよ 」・・・・・・・「 案の定その時が来てしまってね、その結果 Martin Haerle は念願の自分のレコード会社CMHレコードを立ち上げてくれたので ”渡りに船 ” とばかりに我々4人が契約したんだ。 Martin が私にマイクに向かって何かやってくれ-というので 我々4人は研ぎ澄ました拍車にポンと蹴りを入れて( 気合を入れて・・・みたいな意味かな? ) これらのカウボーイソングや西部調の曲をレコードの溝に刻み込んだ・・・って訳なんだよ 」

・・・・・「 今はもう拍車の鳴る音も聞かれないし、追っかけたり怒鳴りあったり取っ組み合ったりすることもなくなったけれど( つまり西部劇のアクション面を表現しているらしいですが同時に西部劇が衰退してしまった・・・という意味も込めているんでしょう )、私達4人がこのレコードでやった12曲で Western Singing Cowboy Film Classics の何たるかーの雰囲気を感じ取ってもらえると思いますよ 」・・・・・のようなことが述べられています。

さて、音的には生ギター、フィドル(バイオリン)、アコーディオン、管楽器、ピアノ、バンジョー、スティールギター、ドーブローギター( 電気を通さないスティールギターみたいなもの )など曲によって使い分けていて全体にアコースティックな音作りです。 (2)(4)(8)(10)(12)はJ.Bondのソロ、(5)(7)は Willis Brothers のソロ、他は共演です。

西部劇( B-Western Movie )で歌われた曲なので例えば(7)Riders In The Sky--( from the Columbia picture "Riders In The Sky" starring Gene Autry )のように全曲に映画の題名と主演スターの但し書きがついています
このレコードは CMH Records からCDになって出ていたと思います・・・・カウボーイソングや西部調の曲に興味のある人達にはオススメと思いますが・・・
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