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平手造酒を描いた作品は数多あります...。完全無欠のヒーローよりもどこか“影”がある人物に
惹かれるのは今も昔も変わりがないからだと思います。中央で活躍していた人が挫折する...。
消えてしまいたい衝動に駆られながらお江戸を後に、あてどない旅に出る...。
平手造酒は銚子へ向かい、銚子の手前・東庄町で笹川繁蔵に出会い世話になる。そこに飯岡
一家の殴り込み...。繁蔵に恩義を感じている造酒は笹川方の助っ人として喧嘩に加わる..。
かつての千葉道場・師範代も、落ちぶれて用心棒となり下がり闘死...さぞ無念...と。
史実と脚色が混在しておりますが、いつもの如くそれはさておき。それぞれの頭の中で登場
人物の心情に想いを致す。これが歴史を学ぶ醍醐味と思っておりますので。当時は鎖国をして
いた訳で海外に逃げることは出来ず、島国ゆえ中央から離れればやがて海の近くに辿り着く。
“最果て”という言葉があります。これより先は無いという意味かと思います。最果てへ向かう
道すがら、出会った人の人情に触れ義によって立ち、闘死した人生は無意味か?ということで
あります。写真は岩井不動尊(龍福寺)の森.。三枚目は何故か龍の顔に見える...。(続きは次回に)