あと2ケ月でウサギさんが去り、龍(竜・辰)がやって参ります。事務所の壁に鯉の滝登り図を
掲げておりました...。この鯉が険しい滝を登りきったら龍になる...。この険しい関門が“登竜門”
(とうりゅうもん)であり、鯉の滝登り図は縁起物として全国各地で愛でられていると思います。
鯉が滝を登ったら龍になる?...と疑念を持たれる方は、ここでお話は終了...。頭の中に大きな滝
を思い浮かべ、登れるはずのない大きな滝に挑む鯉に思いを馳せる。さて、どんな滝でしたか?
激流でしたか? 鯉の大きさは?...そもそも挑もうとしましたか? そして登りきれましたか?
私の幼少期(50年くらい前の話です)、毎晩酒盛りしている大人(漁師さん方)が飲んでいた
一升瓶に書かれていた銘・滝鯉(たきのこい)。妙にこの名前覚えております。当時の大人達は
このお酒飲んで最終的に龍ではなくて、虎になってましたが...(すいません)
いっそのこととてつもなく大きな滝、鯉を想起しよう...と。流れは激流、泳ぎを止めたら弾き飛ば
されてしまうような...。先日の石の話と近い...、登り切った鯉が善なのでも、弾き飛ばされた鯉が
悪なのでもない。そもそもこの滝、登ろうとしたではないですか?こういうことかと思います。