銚子・角巳之・三代目

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風化...ということ

2023年03月12日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、風化させずに風化させる...と。旧知の方々から最近変な表現を良く使いますねと言われて
まして...。本人至って正常と思っておりますが、焦らず焦る...とか、急がず急ぐ...とか。振り返る
とそんな言葉をよく使っている自分に気が付きました。ふと、アンビバレンツという言葉が...。

30年くらい前でしょうか(学生だったと思いますが)この言葉に出会いました。愛情と憎悪。
独立と依存...、正反対の感情が同時に起こる心理状態...と。最近では介護用語としても使われて
いるようで少々複雑なのですが、物事を突き詰め、そこに時間軸が加わると出て来るようです...。

風化とは物理・化学・生物学の分野で、岩石などが時の経過とともに太陽、空気、水、生物等の
作用によって最終的に破壊されていくこと。比喩的に記憶が薄れていくことや、辞書を引くと
徳によって人々を教化(教え導くこと)という解釈もありました。イメージ伝わるかと思います。

人生を変えてしまうような大事件に接し、亡くなった方への鎮魂や想い、備えの重要性などを記憶
に留めていくことは大切ですが、時間の経過とともに辛い出来事の塊が1枚(1年)また1枚(1年)
と剥がれて行く(傷が癒えて行く)。風化させずに風化させる...と思う所以であります。