写真上がキンメ、下は確かタチウオだったと思います。ともに天ぷら。原料は朝水揚げされた
もの...。鮮度が良いもの=刺身一辺倒ではなく、ちょっと変化球。キンメを天ぷらにするとは
何事だ!と知人の漁師さんの顔が目に浮かぶようですが、食べる人無言、あっという間に...。
こういう料理に解説は野暮というもの...。言葉を尽くせば尽くすほど価値が下がってしまう
ような気がしております。美味しい料理はそれ自体が価値ですが、何よりもテーブルを囲む
一同を笑顔にし、この雰囲気で暗い話、他者批判...は出難いのです。だから楽しい...。
テーブルを囲んだのは食肉関係者でした。終始、凄え~、美味しい...だったのですが、仮に
この美味しい魚たちを一人で、会社や世間の恨みつらみと共に食べたらどういう味になるの
でしょうね?。舌は反応するかもしれないけれど、記憶(脳)はどうだろう...と。
食肉関係者ですから、例えば松坂牛のすきやきを一人で、仕事で嫌なことがあった晩に食べ
たらどうだろうか?との問いに、そう言う選択はしない。松坂牛に失礼だ...。ちょっと横に
逸れましたが、食べる=生きる。どう食べる=どう生きる...が重なって参りました。(続きは次回に)