銚子・角巳之・三代目

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天保水滸伝④

2023年01月21日 | 日記・エッセイ・コラム

天保水滸伝のこと、本日で一区切りとします。さて平手造酒(ひらてみき)のこと...。浪曲、
時代劇好きの方にとっては馴染み深いでしょうし、この方を語るに私など...、百年早い...と
言われそうですが...。神田お玉が池・北辰一刀流千葉道場で四天王と呼ばれた剣の達人...。

剣の達人であるも、お酒等で身を崩し、胸の病気も相俟って各地流浪の身に。笹川繁蔵と出逢い、
その用心棒となり果てる...。義理を果たすため笹川方に加勢して大利根河原の決闘で命を落とす。
世が世であったら...。お酒、病気がなかったら...。この無念は如何ばかりかと...。

他にも、非常に魅力的な人物が多々描かれており、故に時代劇等の格好の題材となったのだと
思います。この東庄と飯岡の勢力争いですが...。中間点に干潟(現在は千葉県旭市)という所
があり、ここが緩衝地帯であったようです。その干潟、しかも天保年間ということは...。

この地(干潟)、この時代(天保年間)、ここには世界初と言われる農業協同組合の原型、
先祖株組合が大原幽学の手によって作られたところ...。大原幽学もまた偉人ながら数奇な運命を
辿る...。天保水滸伝と先祖株組合、これが同時期に共存していたこと偶然ではない気がします...。