銚子・角巳之・三代目

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灯台甘藍(かんらん)③

2019年12月28日 | 日記・エッセイ・コラム

気候変動等により、キャベツ作りに最適な地域が増えてきた。長年掛けて培ってきたブランドが
そう簡単に朽ちていく事はないでしょうが、総じて出荷量が増えれば価格は下がる...。価格が下が
っても数量を出せば。という考えは一理あるけれど、キャベツは重量野菜=重い...。

かつてキャベツ収穫の手伝い(と言っても簡単な補助作業ですが)をさせて頂いたことが
あります。1箱8玉入り(約10kg)...。10箱、20箱くらいなら何でもないのですが、
それを1日に100箱、200箱...。しかも手作業で。以前サバ等の選別作業のところでも
書きました。体力に自信がある程度では...。この時も全身筋肉痛で翌日起きられなくなりました...。

(銚子)地域の農業者の平均年齢もだいぶ上がって、70歳に近くになってきたようです。
若い時ならいざ知らず、70歳になって、この重労働...。後継者もいないなら...。みなさん、
先祖から預かった農地を...と、悔恨の思いで語られますが、現実はあまりにも...。

先日相場(中央卸売市場)を見たら、ケースで800円でした。ここから資材や手数料等を
差し引くと、手取りで500円くらいだとか。重労働の対価...。農地への思い、責任感、
使命感だけでは継続困難になりつつあります。

若手後継者がいるところからも、先行き不安の言葉出て参りますが、これが50年~100年に
一度の変革期を生きているということなのでしょう。現状を嘆いたところで何も変わらず。
60年前、キャベツの産地化を行った先人達を思い出し、今再び我々の手で...。そういう逞しい
後継者たち、確実に育っております。