銚子・角巳之・三代目

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ヨシキリザメ(の身)

2019年12月18日 | 銚子のサメ

ここ数週間、銚子港ではサバが沢山揚がっております。沢山...という表現では伝わり難く、それでは
1日5,000㌧くらい...という表現になると...、なお分かり難いでしょうか。1尾400gくらいと
して考えると...。1日数百万尾であります。サバは鮮度が命。関係者の皆さん、とにかく早く処理を。

ということで、この膨大な数量が職人技ともいえる素早さで処理されております。そんな中、人知れず
サメを回収している方がいる...。現在、私が知る限り(駆除等は別にして)サメのみを狙って漁をする漁師
さんはいない...(はず)要するに銚子港で水揚げされるサメは、このサバ漁等の混獲(サバ等の魚を食べに

来たサメが、漁の網に入ってしまう)として水揚げされるものがほとんど。しかも数百万尾単位でサバ等が
水揚げされる銚子港、それに比例してサメ水揚げも多くなる訳であります。さらに銚子に残されたサメ処理
業者さんは1社のみ。実は地域の課題の一つ...既報の通りです。過日、サメ工場を訪ねたところ、やはりサメ

の山...。サメも鮮度劣化が早く、一刻も早く頭と内臓を処理してドレス(写真)の姿にしなければなりません。
こちらも歳月は人を待ってくれず、個人的な用事が有ろうが何だろうが後回し、とにかく早く処理をしないと
サメ肉としての価値が無くなってしまうのであります。写真のヨシキリザメは別名、水鮫と呼ばれるほど水分量

が多く、昔はドレスにした後、漬物石を上に載せて脱水していたようです。サメ...実は非常に奥が深く、素人
考えで手を出すと大変な目に遭う...。サメの種類によって処理方法が変わり、脱水の“塩梅”、その後の、水洗い
水さらしという様々な過程をおろそかにすると強烈な匂いが...。ここで匂いが出たら最終製品に加工しても

匂いが消えることはまずありません...(経験則として)今までヨシキリ=ハンペンという構図でありましたが、
すでにハンペンだけでの利用は限界。ハンペン、練り製品以外の利用方法を探すこと、急務になってます。
サメについては今後も、見掛けたら掲載致します。