銚子・角巳之・三代目

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その時...②

2011年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_7251 魚が来る前に網を作り、その他入念な準備をし、いざ出航...。魚群を発見し、そしてその時....。網を入れる瞬間...。このタイミングを間違うと、すべてが水の泡...。そのすべての責任は網を入れるタイミングを指示する漁労長という職責ただ一人の肩に....。船の安全その他への全責任は船長に属しますが、魚の棚を特定したり、網を入れる指示などはすべて漁労長の責任。このタイミングによって、水揚げが左右される...。実際、同じ海域で同じ時刻に操業していても、船によって水揚げが大きく異なる時が多々あります。漁船の場合、船長よりも漁労長のほうが報酬が高い事が多く、それはある種の歩合給のようなもので、責任の重さに比例した対価であると...。今から30年以上前でしょうか、私が小学生のころ、伝説の漁労長という方がいて、もう神のような逸話を数々持たれておりました。魚を獲るんじゃなくて、魚が勝手に俺の入れた網に入ってくる....。こういう神でも、その時に備えた準備がすべて...。段取りと始末、これが出来ないのはガキだと。その時に備えた準備(段取り)と、結果に対する全責任(始末)...、ただの豪快なおじさんと思ってましたが、今思い返すにプロのなんたるや...と。