銚子・角巳之・三代目

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ブル・ウィップ効果

2008年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2850 ブル・ウィップ(牛のムチ)効果と呼ばれる現象があります。ムチは手元を少し動かしただけで、先に行くほど振れ幅が大きくなる....。SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)という言葉を説明する時、その障害となる与件として登場致します。SCMに付いてはいずれ掲載しますが、要するに、見込み生産を止めて、お客様の動向を小売が掴んで、卸に上げて、それに基いてメーカーは計画生産...。メーカーから小売に至るすべてが情報を共有し、ロスを無くしたり、効果的な販売を行っていこうという画期的な手法。ただこれが伝言ゲームのように遠くに行けば行くほど真意が伝わり難くなる。ある地域で運動会がある。小売はそれを掴んで、その日の飲料水の発注は通常10ケースだけれど、30ケースにしようと卸しに告げる。卸は万が一にも欠品起したらいけないと思い、余裕を持って50ケースとメーカーに告げる。メーカーも、せっかくの機会、これまた万が一売れ逃しがあったら大変だと100ケース製造する....。30ケースで良かったものが100ケース....。実際の現場はこんな単純ではありませんが、情報は遠く離れれば離れるほど振れ幅が大きくなる傾向がある。さて、先週末も直売所さんはじめ各地を訪れておりました。各地の青年部会の方々とお話しすると、あちらこちらで中国の農薬問題を鑑み、これからは国産。の声が上がり、今すぐ中国商品の代替を。という依頼が沢山舞い込んできているようです。今、種撒いたって、収穫は半年後ですよ。と言ってるんですけどね~。のど元過ぎたら熱さ忘れ、やっぱり価格。中国産だよね~。と言い出すんじゃないんですかね...。と疑心暗鬼。で冒頭の、ブル・ウィップ効果を思い出した次第であります。距離が離れれば、離れるほど真意が伝わらない....。週末に訪れた数箇所の直売所。どこも大盛況でありました。農家レストランは開店1時間前から行列....。この現象は何を意味しているんでしょうか?