銚子・角巳之・三代目

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労働の対価①

2008年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2958 関東近県でも、来月の“田植え”に備えて準備が始まっております。初カツオの時期に田植え。海の人間はカツオを持参し田植え見舞い。秋になったら山の方々から新米が....。海と山の握手...、昔からあった物々交換....。モノを交換するだけでなくお互いの安否や近況を確認し合い、自然の恵に感謝する。これも古き良き遠い時代の話でしょうか...否、私の周りではごく自然に見ることが出来る日常の風景であります。ただ東京にいるときは全く分かりませんでしたが.....。縁故米の話を以前掲載した事があります。国内流通量の10%近くを占めているらしい。要するにタダの米。農家の次男、三男が家を出る。田植え、稲刈りの季節だけ会社を休んで仕事を手伝う。で、その“労働の対価”として米をもらってくる....。家を継いだ長男への感謝、家業への感謝....、すでに家の制度も崩壊してしまっているようですが。農家の後継者の方々が必ずこの時期に口にする事、あいつら仕事も手伝わねえで、最近は当たり前のように米だけ貰いに来る....。さてさて。中国問題から国内農畜水産物の値段が上がっているようです。都市生活者の方にとっては厳しい話、でも物事は一方向のみから眺めてはいけない。立場を生産者に変えると....。昨日お会いしていた生産者の方々、値段が上がったんじゃねえんだよ。“適性”価格になっているだけだ....。じゃあいったいいくらが適正か?という事でありますが、前回掲載しましたように、食糧・エネルギー、医療など、人間生活に不可欠のモノの価格形成を“市場”に任せて自由に決めさせると、自給率39%など、危機的状況にある国などでは価格がつり上がり、買えない人が出てくる....。俺は年収1000万円以上だと言ったところで、2000万円の人から見たら半分。世界的に見たら....。銚子の魚も、近隣の農産物も世界各国に向け“輸出”が始まっております。驚くほど高値で販売されているのだとか。続きは明日。写真は先週の利根川河口。先週はシケ続きで漁は殆どありませんでした。労働したくても出漁できない....。そんな仕事もあるんです。