河童は妖怪(想像上の)生き物...。ゆえに人の心や願いが写し出された産物であると思われ
ます...。人と河童を繋ぐ背景に見えるもの、どちらか一方の利ではなく、共生...。以前掲載
したかと思いますが、そこでいう相利共生。お互いに良くなる共存の道を粘り強く探す...。
決して寄生(どちらかが利益、どちらかが不利益)ではない。また目に見えない“畏れ”も
その背景には色濃く残されております。防波堤等のインフラが十分に整備されていない時代、
海での操業や、海辺の暮らしはある種、祈る他ない...世界であったと思います...。
河童がいたずらばかりするので木に縛り付けてお仕置きした...。河童は懲りて謝罪し、今後
二度と致しませんと改心していたようなので、それを信じ離してあげた。その後、河童は
周辺の草刈りなどをするようになり、地域に“居場所”を見付けた...。
共生...、読んで字の如く共に生きること...。その生きるに、例えば海の仕事など危険が伴い
祈る他ない状況であってもどこかユーモラス...。これは極めて重要なことで、窮地にあって
ユーモアを忘れない、昔の人の逞しさ気品(気骨)を感じます。河童の仮の姿を使って...。