かつて勤めていた印刷会社の主要商材は手帳だった。
年間売上の半分ほども占めていただろうか。
(取引の関係で大っぴらにできないが、重要な地場産品といえるぐらい)
手帳の印刷進行に合わせて何度か決算期も変えたほどだった。
翌年1月始まりの市販手帳はだいたい8月から9月に出荷される。
11月からは企業名入れなどの直販が中心となっていたと思う。
当然のことながら、翌年分手帳の制作はGW明けぐらいから始まり、
6月から7月には印刷が行われるので、
(印刷が終わり次第製本とジャケットセットが行われる)
翌年のカレンダーや情報はそれまでに揃っていないと
実は大変なことになる。
以前夏前に名古屋の地下鉄駅名が変わったことがあった。
手帳には大都市の鉄道路線図がある。
盆休み返上で、社員総出で
何百万部という単位の新駅名シール貼りを行ったことがある。
それほど大変なことだ。
2021年はオリンピックが行われるということで
昨年11月に祝日の変更が国会で決まった。
もちろん手帳もカレンダーも、
印刷どころか、すでに出荷済みのものばかりだったろう。
私の事務所のカレンダーも例に漏れず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/61/7e8db60fb950682d3a4c052a834a2eee.jpg)
7月19日が「海の日」ということで祝日になっているが
これが昨年国会で7月22日に変更となった。
この日は東京オリンピック開会式の前日にあたる。
同じように例年のルールだと10月11日になるはずだったスポーツの日は
変更となった「海の日」の翌日7月23日に。
この日はオリンピック開会式の日。
そして例年ルールでは8月11日だった「山の日」は8月8日に。
この日はオリンピック閉会式翌日になる。
閉会式当日は土曜日なので、休みの会社も多いだろう。
どうしてこうなったのか、
恐らく開会式・閉会式が行われる周辺が
通常でさえ混む通勤通学時間帯に渋滞や混雑を起こさないため?
どうして日本のほんの一部でしかない地域のために
全国が祝日変更で振り回されなければならないのかよくわからない。
しかも「スポーツの日」はまぁ理解できるが
「海の日」「山の日」はコンセプトが違うはず。
オリンピックなど見ずに海や山に親しめってことかな?
ともかく改めてここに書いて整理しておこう。
海の日 7月19日→7月22日
スポーツの日 10月11日→7月23日
山の日 8月11日→8月 8日
でも、カレンダーや手帳が変わっていないから
たぶん混乱するんだろうなぁ。