風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

老化

2019-07-15 | 風屋日記

最初に自覚したのは50歳を過ぎたころ。
40代までは20代のころと変わらず過ごしていたが
50を過ぎたらそれまでできたことがだんだん怖くなってきて
スポーツなどひとつひとつ諦めはじめた。
老眼が進んで眼鏡をかけはじめたのも51歳だ。
まだ無理は効いたけど
震災をきっかけに不眠にも悩まされるようになり
気持ちの揺れ動きも大きかった気がする。
今考えれば、男の更年期の表れだったのかも。
それでも、「できなくなった」程度の自覚。

今度は、還暦目前の昨年あたりから
体のあちらこちらに小さな不調が現れはじめた。
ひとつひとつはちょっと気になる程度ながら
今度はここ、次はあそこと、
手足や顔、内臓系、肌など、ちょこちょこ不調が続く。
そして無理が効かなくなった。
2〜3年前までは
東京へ夜行バス日帰りなんてこともできたけど、
最近は片道すら夜行バスがキツくなってきた。
夜の会合も2日続くと疲れが数日抜けない。

先月からそれが顕著になってきた。
数日続いた頭痛は軽減したが
体のダルさは相変わらず続いている。
夜になると早くベッドに入りたくて仕方ない。
PC見る仕事のせいか、目にも懸念が出てきた。
そして先週からの疲れが溜まったためか、
今週はお腹を下して食べられない。
若い頃は大食漢だったのに
こんなこともここ数年繰り返すようになった。

父も、祖父も、それより前の先祖たちも
みんな若い血気盛んな頃を過ごしたあと
歳とともにこうやって老いていったんだろうな。
次の世代、次の次の世代に命のバトンを渡すための
避けられない命の営み。
それを厭んだり、逃げたりするつもりはない。
周囲に迷惑をかけないようにはなんとかしたいけど、
老化も寿命も、抵抗せずに受け入れるつもりだ。
考え方次第で、歳を重ねるのも悪くない。
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