風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

反対

2011-12-23 | 世界・平和
大阪市長が唱え
東京都知事も支持しているという教育基本条例案に反対。
教育基本方針を教育委員会ではなく首長に任せろとの主張だが、
すべての権限を首長に集めるのはいかがなものかと思う。
教育と福祉は政治に左右されてはいけない。

彼らの主張の通り考えれば
首長のイデオロギーや主張や理念によって
自治体ごとにまったく違う教育基本方針が決まることになる。
保守派首長と改革派首長の自治体が並んだら
それはそれで混乱のもと。

また、ひとつの役職に権限を集中させるのは
専横になる可能性もある。
「選挙で選べば良かろう」と言いたいのだろうが
選挙がすべて良い結果を生むとは限らない。
例えは悪いが、あのヒトラーですら選挙で選ばれているのだ。
また今は批判の多いかつての小泉改革だって
あの当時は反論の余地すらなく草木もなびいたではないか。

「府」と「市」を一本化して「都」とし
二重行政を解消することが効率化につながるというのはわかる。
しかしあまりに権力を集中させることによる
監視機能の低下もまた心配だ。
基本的に人の話を聞かず、自分の思った通りに強引に物事を進める
あの市長と、同じく新たに就任した大阪府知事、
プーチンとメドベージェフに見えるのはワタシだけだろうか。
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