風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

2004-09-03 | 風屋日記
今日は昨日に続き、「教育2」とする予定だったが、
下記ニュースを読み、あまりの怒りに急きょ変更。
正誤如何を世に問う!!!

----------------------- 産経新聞より -----------------------

米国産牛肉、年内にも輸入再開 BSE検査緩和 政府方針
20カ月以下は除外

 BSE(牛海綿状脳症)全頭検査の見直し問題で、政府は二日、検査対象外
とする牛の月齢を暫定的に生後二十カ月以下とする方針を固めた。国内で見つ
かった最も若い感染牛である生後二十一カ月を下回る二十カ月以下が消費者の
理解を得るぎりぎりの線引きと判断した。食用牛が若いうちに出荷される米国
では二十カ月以下は肉用牛の八割を占めており、米国産牛肉の輸入が早ければ
年内に再開する見通しとなった。 
 BSEの国内対策を検証している内閣府の食品安全委員会は六日にプリオン
専門調査会で若い牛を全頭検査の対象から除外しても人への感染リスクは増加
しないとする報告書案を合意する見通し。
          (中略)
 これまで米国は、日本で確認された二十一、二十三カ月齢のBSEは国際的
な同意を得られていないとしているほか、牛の個体識別が不十分な米国では、
歯列で識別が可能な三十カ月齢以下の安全性を主張している。これに同調する
形で外務省内には二十カ月齢に慎重論があるが厚生労働、農林水産両省は二十
カ月齢で大筋合意した。
          (中略)
 これまで厚労、農水両省で検討された線引きの月齢は、国内で最も若い感染
牛の生後二十一カ月齢を下回る「二十カ月齢」、国際的に検査が困難とされる
「二十四カ月齢」、米国が危険性がないと主張する「三十カ月齢」の三案。
          (中略)
 検査コストの削減を考慮すれば三十カ月齢が効果的とする意見が厚労省内に
あったが、BSEの国内発生を許し事後の混乱防止で不手際が続いた教訓から
農水、厚労両省は消費者の理解を得やすい二十カ月齢を選択する方針となった。
 実際の検査除外となる月齢の線引きについて、食品安全委員会で審議するが、
当面は国内の最も若い発生例である生後二十一カ月齢を否定せず、暫定的に二
十カ月齢の線引きを容認すべきだとする意見が強まっている。
          (中略)
消費者の反応について政府関係者は「未検査を理由に牛肉を食べないという消
費者も二割程度予想されるが、若者ら二割は牛丼復活を歓迎する。残りの六割
の層に、政府が十分に安全性を説明し、米国が、顧客である日本人の意向を十
分に尊重する姿勢を示すことができれば輸入再開は軟着陸でる」としている。

------------------------------------------------------------

このニュースをどう思うだろうか。
私の怒りをいくつか挙げてみる。

・二十月齢以下がどうして安全なのか、全くわからない。
 ただ症例がなかっただけで「安全」と判断するのなら、
 「私は癌にかかったことがないから大丈夫」と言っているようなもんだ。

・アメリカが「安全と言っているから」と同調する外務省にも呆れたが、
 検査コストの削減を理由に三十月齢ボーダーを検討した厚生労働省もどうなの?

・未検査を理由に二割の国民が食べない・・・と分かっているなら何故基準を緩めるのか。
「歓迎する」と言われた若い人達!! なめられてるぜ!!

日本政府が国民の安全についてどう考えているのか、これでよくわかった。
ことは「食」に留まらない。
防衛に関しても「国民を盾にしてアメリカを守る」ことになるんだろうね。
      (`へ´)フンッ。
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4 コメント

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間違えたっていいじゃなか、同盟だもの (まつたけ)
2004-09-03 13:06:36
輸入先がブッシュちゃんの国でなければ輸入再開は当面見送りでしょうね。

マッドアマノ氏のパロディー

「あの米国を想い この属国を創る」

そのままですな(苦笑



尤も、業界団体に配慮してか「狂牛病」を何時の間にか「BSE」と呼び変えた当局やマスコミも

なんだかなぁ・・・

返信する
日本 (風屋)
2004-09-03 15:25:52
アメリカ追随主義。

ことなかれ主義

国民軽視。

経済第一主義。

優柔不断・・・

紆余曲折・・・

独断専横・・・





私は日本国民である前に地球市民です。
返信する
食育 (はなまる)
2004-09-03 23:14:32
母親として、家族の台所を預かる主婦として一言申せば。。。

『安全な食を人間に提供して欲しい。』です。

BSEだって、牛に牛骨粉を餌に混ぜたのがいけなかったと聞きました。

牧草や穀物を飼料にしていれば無かったのかもしれない病気でしょう。。。



子供たちに「牛はBSEが怖いから食べられません、鶏は鳥インフルエンザ、ブタはコレラ・・・」と、言う母親の気持ち解りますか?

「好き嫌い無く色々なものを食べなきゃ駄目よ!」なんて言えないじゃないですか。。。

食べ盛りの子供たちに、安心して与えられる食物を提供して欲しいです。



飽食の時代と言われているのに、実質、貧しい食生活をしているのは「日本人」だけなのかもしれないですね。
返信する
食べるものが少なくなります (rwwa)
2004-09-05 00:44:30
情報操作してます、というのが分かる政府発表ですね。

魚も大型魚は化学物質の蓄積が多いそうですね。

ある環境専門家からは、「鯨は食べないほうが良い。保護するという観点じゃなくて、化学物質の蓄積がかなり進んでいるから、もはや食物として適当じゃない」と言われて、ひえ~と驚きました。
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