風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「月の満ち欠け」

2023-02-01 | 読書


佐藤正午さんを知ったのは、確かまだ私が20代前半の頃。
すばる文学賞を受賞された「永遠の1/2」を読んだ時だった。
それ以来「リボルバー」や「ビコーズ」「恋を数えて」などの
デビューから間もない頃の著作を作家買いして読んだものだ。
その後、しばらく離れていたのだが
最近「鳩の撃退法」が映画でも有名になり、
本書も映画を見る前に読もうと手に取ったもの。
あの年齢とキャリアで直木賞受賞ということにも興味が惹かれて。
東京出張時に、上野駅の三省堂で買い、
帰りの新幹線で一気読みだった。

超常的なストーリーながら
実際に出版されている本なども重要なアイテムとして出ていて
荒唐無稽な物語だとは思うことなく切なく読んだ。
特に最後の方、胸が締め付けられるようだった。
そうだよなぁ。
突然登場した時からやたらキャラが立ってたんだよなぁ😅
時代が行き来するけれど、エンディングもさすが。
私には、死んだ後生まれ変わっても会いたい人はいるだろうか。
というより、それは私だけの感情で、
相手はそう思っているわけではないのではなかろうか。

映画も評判らしいのだが、本書を読んでの印象と
キャストの印象の違いにちょっと当惑したりしている。
あくまで個人的なイメージだが
小山内堅 →(映画)大泉 洋、(私のイメージ)西島秀俊
正木瑠璃 →(映画)有村架純、(私のイメージ)門脇 麦
三角晢彦 →(映画)目黒 連、(私のイメージ)藤原竜也
正木竜之介→(映画)田中 圭、(私のイメージ)山本耕史
小山内梓 →(映画)柴崎コウ、(私のイメージ)黒木 華
緑坂ゆい →(映画)伊藤沙莉、(私のイメージ)佐々木希
どうでしょう。
営業的にはちとキャストが渋すぎるかな?😅
まぁ、まだ映画は観てないから
勝手に判断するのもどうかとは思うけどね。
あくまで個人的なイメージです。

「月の満ち欠け」佐藤正午:著 岩波文庫的

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