風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

花巻まつり

2018-09-03 | 文化


今週末は420年以上の歴史を誇る花巻まつり。
全国的に有名な各地のまつりほどは有名じゃないかもしれないが
それは「人に見せる=観光」としてプロモーションするよりも、
花巻の人たちが自ら参加することの方に力を入れているから。
極端な話、観光客がいなくても、参加者たちは精一杯まつりを楽しむ。
小学校は午前授業となり、市内の会社もまともな仕事にならない。
お盆過ぎから山車作りが始まり、御輿の準備も始まる。
鹿踊りや手踊り、神楽権現舞など、それぞれの参加も多様だ。

例えば私の学年の御輿は、賄い込みの参加費が3日間で1万円/人。
100人以上はメンバーがいるからそれだけで予算規模100万円。
そんな御輿がざっくり120基あるから1億2千万円。
(御輿の台数はギネス認定済み)
そのほかにもっとお金がかかるであろう山車は12台ほどが出る。
もちろん御輿や山車の運行が終わった後
3日間ともにみんな飲みにも出るから経済効果はさらに広がる。
「まつり3日間で花巻の経済が成り立っている」とも言われる所以だ。
まつりの2〜3週間も前から
市内のスーパーやホームセンター、衣料品店では
肌着や股引、前掛け、草履や小物など
まつりグッズコーナーが入り口側に設置されるほど。

さて、すでに10年も前に引退した私は今年も御輿には参加しない。
仲間たちの御輿をニコニコ応援しながら見ているだけだ。
その代わり今年のまつりは大忙し。
初日は例年通りの権現舞パレードに参加。
2日目は祭神である鳥谷崎神社御輿渡御への随行がある。
神楽表紙を奏でながら市内約16kmを渡り歩くのだ。
そして3日目は鳥谷崎神社での権現舞奉納。
神楽装束ですごす3日間になる予定。
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