風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

リノベーションスクール@花巻

2017-10-10 | 世界・平和




先週金曜日〜日曜日に、花巻で初めて開催された本プロジェクト。
私自身は受講していなかったのだが、
日曜午後の公開プレゼンンテーションとクロージングアクトに行ったきた。
ここ3年ほど花巻家守舎の近くでその活動を見、本を書くためにいろいろ話も聞き、
事前講演会も聞いていたので興味津々。とても楽しみだった。

行ってよかった。
受講者の皆さんが3日間呻吟し、根を詰めに詰めてまとめたプレゼン。
市街地にある3不動産物件に関するプレゼンなのだが
そこで語られている「まち」は、
まるで普段見慣れている「このまち」に見えないほど輝きを得、
単なる不動産物件の活用法ではなく、そこに「人の暮らし」があったから。
花巻家守舎による小友ビル、上町家守舎によるマルカンビル、
そして今回のプレゼン対象という、不動産物件のリノベーションは
その場所だけにとどまらずに「まち」の形を変え、
人々の意識やライフスタイルを変え、人が人を呼ぶ。



ひっくり返しても良い。
「まちのコンテンツをつくることこそまちづくり」。



まちがひとを作り、結びつけ、それがまたまちの形になっていく。
そんな可能性を花巻というまちに感じた時間だった。
そしてそれを持ち上げるエネルギーを受講者たちの笑顔と涙に感じた。




本プロジェクトに参加しようか、実は結構考えた。
その時点で、ちょっとした不動産物件に顔を突っ込んでいたこともあり、
またシティープロモーションの仕事をする上で
家守事業の文脈で語る方々と同じ言語を共有したかったから。
しかし、本プロジェクトに求められているのはプレーヤーになる受講者。
(同じタイミングで締切仕事が重なり、物理的に困難だったこともあるが)
「リノベーションまちづくりに関わるプレーヤーを育てる」という本講座の目的に
果たして自分の仕事はマッチするのか、自分の役割は何かを考えた。
プロモーションや表現、発信するという私の仕事は
彼らプレーヤーの情報を発信し、新たな「ひと」を呼び込み、繋げ、
さらのその輪を大きくしたり、周辺の環境を整えることじゃないのか?
ひとつひとつは点である、彼らが手がける不動産物件周辺について、
「まち散歩マガジン」で背景を描き、色をつけ、
それらの点をつなぐ役割を担っているのではないか?
そして彼らのようなプレーヤーがいることをメディアを通じて発信し続け、
新たなプレーヤーを寄せ集めることじゃないか?

若い人たちのチャレンジを具体的な形で応援し続けよう。
少しずつ変わり始める花巻のまちを発信し続けよう。
そしてプレーヤーたちのエネルギーが集まるこのまちを
次世代に受け渡そう。
そう考えた。
まちづくりにはバイプレーヤーも必要だ。
プレーヤーと市民、市内と市外、これまでの世代と次の世代。
そんなつなぎ目となる「メディエーター」の役割を私は担いたい。
(そんなことを、確か会社を辞めた時も考えたはずだ)
そう心に改めて誓い、クロージングパーティーで飲んでいた。
私自身も「クロスポイント」になる。


リノベーションスクール@花巻 クロージングアクト動画

ユニットC(対象物件:金子ビル) 12:37

ユニットB(対象物件:エセナ跡地) 37:30

ユニットA(対象物件:花巻酒販ビル) 58:30

スクールマスター嶋田氏クロージングアクト 1:17:49

上田東一花巻市長コメント 1:45:15
コメント
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