風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ローカル線

2013-11-13 | 世界・平和


3年前の脱線事故以来運休となっていたJR岩泉線が、
とうとう廃止と決まった。
沿線の方々はじめ、ここを知る大概の人たちは
何となくそうなるだろうと思っていたし、
暗黙の了解みたいになっていたのは確かなこと。
何せ途中の各駅周辺に人が住んでいない。
乗っているのは山菜採りやキノコ採りのお年寄り。
盛岡や宮古への直通電車も無かったしね。

でもね、思い入れはたくさんの人たちが持ってる。
元々盲腸線で終わる予定ではなく
小本の、現三陸鉄道に繋がる予定で
いまだ建設途上の路線だったはずだし。
いままでたくさんの人たちを、
彼らの夢や希望や絶望や思いとともに運んできた路線。

「廃止断固反対」を唱えるつもりは毛頭ない。
黒字化させるのはどんな手を使ってももう無理だろう。
でも、いざ廃止が決まると
お腹の中の澱のような寂しさが湧いてくる。
鉄道が無くなると、過疎に拍車がかかるんだろうな。
こうやって地方はどんどん寂れていく。

廃線になったあとの方が
廃線マニアの人気がでたりして(^_^;
今までも全国の鉄道に乗ることを目指す人たちには
なかなか行けない最後の難関だったらしいから。
コメント (2)
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