風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

作人館

2012-09-22 | 読書








株式会社日本能率協会マネジメントセンターで発行している
季刊誌「學志」。
毎号、全国各地に残っている旧藩校を訪ねて特集しているが、
今号で取り上げられているのは盛岡藩校「作人館」
戊辰戦争で「朝敵」とされた盛岡藩は
その屈辱から立ち上がるために人を育てた。
敗国の責任を一身に背負って切腹した家老楢山佐渡の意思を継ぎ
爵位を固辞しつつ平民宰相と呼ばれた原敬はその代表のひとり。
他にも那珂通世や東條英教、田中舘愛橘などいるなか、
ワタシの母校花巻北高の精神的基礎となっている
花巻市出身の北海道帝国大学初代総長佐藤昌介も門人のひとりだ。
(母校の初代校長は佐藤昌介の甥の佐藤昌)

教育は和漢に広く
「石割桜のような頑強な意志を以て世のためになれ」
という人材を育ててきたという。
涙が出るような記事。
同じ南部人として自らをもう一度省みてみよう。

同誌の特集である
大谷浄土真宗本願寺派門主のインタビューも出色。
コメント
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