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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

映画撮影初日

2019-09-13 | 映画・芝居・TV



撮影隊は昨日来花。
昨日中にいろいろ段取りを済ませ、
今日からマルカンビル大食堂で
朝早くからの撮影が始まった。
おりしも「雨まつり」とも言われる花巻まつり初日。
なんと今年は3日間快晴の予報だ。
幸先良し。

撮影は16日までの4日間となる。
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映画「チョーミン楽団が行く!」

2019-03-19 | 映画・芝居・TV


先日の日曜日は、マルカンビルでの古本屋の後
夜は近くのyeye-barで開催された映画上映会へ。
ミャンマーの伝統音楽であるサインワイン楽団のドキュメンタリーだ。
中心となる楽器のサインワインの無力ある音、
太鼓とネー(チャルメラのような縦笛)による不思議な旋律
踊りのすごさに圧倒された。

彼らは雨季には農作業に従事し
農作業ができない乾季にはあちらこちらの祝い事に招かれて
聴衆の仏様への喜捨をもらいながら演奏するのだという。
なんか神楽の世界と似ていてびっくり。
我々も各地のお祭りなどに招かれて奉納したり
春祈祷で家々を回ったり、そのたびにいわば喜捨をいただく。
(名目は謝礼だったり、初穂料だったり)
おそらく昔は神楽衆にとって農閑期の収入源だったんだろう。
しかも神楽の場合は「奉納」と言いつつ
神様と同時に聴衆にも楽しんでもらうエンタテイメント性がある。
このあたりもサインワインと同じだ。
文化は違えど、同じようなことが伝統文化として残っている。
そういえばタイに行った時も
バンコクの都会のど真ん中のところどころに仏様の礼拝所があり
伝統舞踊の舞手が待機していた。
拝みに行った人がお金を払って舞踊を奉納するのだとか。
これも同じだよねぇ。
おかげで踊りを楽しませてもらった思い出がある。
人々を楽しませるためにお金を払って伝統芸能を見せる。
そのお金は仏様への喜捨というわけだ。
「善行は自分に返ってくる」という考え方が浸透しているのだろう。
以前テレビで見たが、わざわざ店で亀や鳥を買い、
それを逃すという喜捨もあるとのこと。
喜捨用の亀や小鳥を売っているというのも興味深いことだ。



上映後は石谷監督と、今回の主催者村上さんとのトークも。
石谷監督は石垣島のご出身とのことで
ワタシの趣味である三線や八重山民謡についても
ちょっとお話をさせていただいた。
石谷さんがミャンマーの伝統音楽に興味を持ったのも
もしかしたら伝統文化に子どもの頃から浸かっていたからなのかも。
沖縄は伝統文化や音楽、舞踊に対する意識が高いからねぇ。
羨ましい。

見に行って良かったな。
なんかいろんな意味で自分のモチベーションにもつながった。
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追憶

2019-01-28 | 映画・芝居・TV


ひとの寂しさと癒しを描いた降旗監督作品。
人生の哀しさも描いていて、
見終えた後の余韻が長く続く感じ。
レビューは酷評が多いみたいだけど
若い人にはもしかしたらわからないかもしれない。

とにかくキャストが豪華で驚いたが、
主演の岡田准一、小栗旬、柄本佑の3人に加え
安藤サクラと長澤まさみが特に熱演。
中でも安藤サクラ役の涼子の存在感がすごい。
原田マハさんの小説
「まぐだら屋のマリア」を思い出させる存在感。
一切笑顔をみせない長澤まさみを初めて見た?

もうひとつ印象に残ったのは映像美。
富山という地の美しさが
どのシーンでも生きていた気がする。

現代において失われつつある
ひととひととの間にある温もりを描いていて
長く残したい作品だと思った。
後半ちょっと走り気味という感じもしたので
多少長くなってもいいから、犯人が捕まったあたりなど
もう少し丁寧に描いても良かったかもしれない。
そう思わせるほどやりきれない動機だったのだから。
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「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」

2019-01-14 | 映画・芝居・TV


今も50代以上には少なからずこんな親父いるんだろうけど
若い世代にはもういないんじゃないかなぁ。
でも確かに以前勤めていた会社に
「うちの女房はオレの頭の先からつま先まで揃えてくれる」
と胸張ってたヤツいたから、珍しい存在じゃないんだろうな。
「君の奥さんは下着やネクタイ買ってくれないの?」と
哀れむような目で見られたんだよね(^^;
いやいや、自分が着たいものぐらい自分で買うし(笑)

笑いながらペーソスも感じる映画・・・ってのが
山田洋次監督の真骨頂なのだろうけど
今回の作品はちょっと価値観の古臭さを感じさせた。
家族の世話で忙しい主婦を表現したくて
余計に極端に描いているのかも知れないが、
それにしたって男どもは(息子たちも含め)甘えすぎだし
あまりに何もできなさすぎ。
いくらなんでももう少しできるだろう。
掃除だってそうだし、息子たちも自分の部活の洗濯ぐらいしろよ。
私だって褒められたものじゃない自覚はあるけど、
それでももう少し動けると思うよ。
後半の展開もあまりにご都合主義だしね。
多少リアリティあるのは末っ子の妻夫木夫妻ぐらい。

・・・と思いながら見終えたけど、
考えてみたら前に見た「終わった人」の舘ひろしさんもそうだった。
え?これがニッポンのお父さんたちのデフォルトなの???
現代の男子中学生、高校生たちの姿なの?
それはそれでちょっとショック。
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「焼肉ドラゴン」

2019-01-07 | 映画・芝居・TV


「えぇ心持ちや
 こんな日は明日が信じられる
 たとえ昨日がどんな日だったとしても」

明日が信じられたのは高度経済成長時代だったからだろうか。
1970年前後といえば私は小学校3年生〜4年生。
確かに、今日より明日、明日より明後日が明るく見えた。
それでも人と人との距離が近かった。
人が信じられない、人との距離が遠い現代において
明日が信じられる人はどれだけいるのだろう。

そしてこのセリフの「昨日がどんなでも」が重い。
在日の方々が受ける差別、理不尽な扱い、底辺の生活・・・
立ち退きを迫られるシーンは
今の日本と韓国との関係に重なって見えた。
「金出してやってるのになんの文句があるんだ」
「ここに住み続けているのはお前らの勝手だろう」
日韓合意を金科玉条として韓国に文句をいう日本そのものだ。
在日の方々ばかりじゃない。
沖縄に方々にも同じことをしているんじゃないのか?
福島でも、TPPに反対する農家にも・・・。
日本は戦前戦中と何も変わっていない。
それが日本人として恥ずかしく、情けない。

「腕を返せ」「息子を返せ」とは
「オレの人生を返せ」という言葉だ。
「昨日はどんなでも」と口では言ってみるものの
それは本当の気持ちを心のうちに押し殺している言葉。
「明日になれば・・・」
林静一の代表作「赤色エレジー」の最後の言葉と同じだが
林はその後に「昨日もそう思った」と続けた。
それもまたこの映画の主人公のひとりであるアボジが
心のうちに押し殺している言葉だろう。
「明るく生きていて元気が出る映画」という感想が多いようだが
残念ながら私はそう思わなかった。
我々日本人は、こういう人たちの人生を踏み台にして生きている。

アベさんやアソウさんやスガさんに
ヘイトを続ける人々に、韓国政府の対応に怒る人々に
この映画をぜひ見て欲しい。
昔の話ではない。
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「花戦さ」

2018-12-16 | 映画・芝居・TV


劇場公開の際に見たかったが、
見逃してしまった作品をレンタルDVDで。
今の時代は便利だねぇ。

野村萬斎さん、市川猿之助さんという
狂言と歌舞伎の第一人者が共演しただけではなく
その他にも中井貴一さんや佐々木蔵之介さん、
高梁克実さん、吉田栄作さん、竹下景子さんなど
実力派俳優が勢ぞろいのこの映画。
中でも出色は佐藤浩市さんの千利休役。
秀吉の極度なコンプレックスによって切腹させられた
その葛藤と複雑な思いを見事に演じていた。
「なるほど、史実をそう解釈したのか」
と思わせる描き方のも納得。

テーマは「多様性」。
金は金なりに、黒は黒なりに美しい。
花も、そして人も同様。
それぞれひとりひとりの人間に価値があり、
優劣はつけられない。
価値観や美意識にも個人ごとの違いがあっていい。
ダイバーシティを標榜することが多い現代だが
実際にはその逆方向に向かっている気がしてならない。
それもチクリと風刺しているのだとしたら賛同。
いい映画だったな。
ぜひトランプさんやシンゾーさんにも見せたいものだ。

華道家元池坊が全面的に協力しただけではなく
3千家も協力とのこと。
素晴らしい。
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もう一度見たいテレビドラマ

2018-11-27 | 映画・芝居・TV
黄色い涙

タイムトラベラー

國語元年

俺たちの旅

プロハンター

ふぞろいの林檎たち

青が散る

しあわせ戦争

東京ラブストーリー

さとうきび畑の唄

新撰組!

真田丸
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映画「日日是好日」

2018-10-11 | 映画・芝居・TV


樹木希林さんの遺作となった映画の先行上映を鑑賞。
追悼上映ということで「あん」も上映していた。

久しぶりで触れたお茶の世界。
こんな季節や自然への機微をしばらく忘れていたなぁ。
7〜8割方お茶室シーンの静かな映画だけど
お茶を基軸にしつつ主人公(黒木華)の人生の喜怒哀楽を追う。
人生に悩み、迷いつつ生きる女性には共感するところが多い作品だろう。
(だからといって男性が見てつまらないものではないが)

ひとつひとつのセリフが深い。
特に精神的に微動だにしないように見える先生(樹木希林)が
若い頃の悔恨や悲しみを心に内包しながら生きてきて
そういう人生を元にぽつりと言うセリフ。
「同じ人たちが相手でも、その場は一期一会」
「去年と同じことを繰り返せるのは幸せなこと」
まるで、役のセリフではなく希林さんご自身の言葉のよう。
淡々とした言い方だが、重く深い。
そして聞き様によっては辞世の言葉のようにも聞こえる。

春夏秋冬、四季折々のお茶室のしつらえや庭が美しい。
私が「久しぶりに静かにお茶をいただきたいな」と思ったように
この映画をきっかけにお茶に向かう人が増えそう。

DVD買おうかな。
この作品は手元に置いて時々観たい。
コメント (2)
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ステージ101

2018-07-02 | 映画・芝居・TV
1970年から1974年までNHKで放送されていた音楽番組で
小学生〜中学生だった私が好きな番組だった。
オーディションで選ばれたヤング101のメンバーたちが
海外ポップスやオリジナルソングを歌い、踊り、躍動していた。

このメンバーの中には当時からプロだった人も、
番組が終了して解散した後プロになった人もたくさんいる。
有名なところでは上條恒彦、田中星児、太田裕美、谷山浩子など。
他にも樋口康之や若子内悦郎などがプロデューサーやシンガーとして
目立たないながらも音楽業界の中で活躍中。
一番の驚きは河内広明。
今は芹沢廣明という名前で作曲家として大御所だ。
中森明菜の「少女A」や岩崎良美の「タッチ」のほか、
チェッカーズの数々のヒット曲を作曲している。
そういう意味では、この番組がその後の日本の音楽シーンに
大きな影響を与えたと言っていい。

流行りの歌謡曲などは一切取り上げることなく
カバーは洋楽が中心だったので
カーペンターズも、S&Gも、ビートルズも
みんなこの番組で知った。
まだまだ時代は1ドル360円のころで海外は遠い存在。
この番組を通して外の世界にも憧れた。
当時からアイドルなんて全く興味なかったから。
それまでなかったミュージカル仕立てのこの番組に憧れて
自分もヤング101に入りたいと思ったものだった。

どうやらドルショックの影響で
経費節減の煽りを受けて番組終了となったらしいのだが、
あんな番組、もう作ることはできないのだろうか。
オーディションで選んだ素人を鍛え上げ
1人前にしてから番組を作るなんて悠長なことは
今はもう無理なのかな。
何かが流行ればそれに飛びついて即席番組作っている昨今、
TVがつまらなくなった一因だと思うんだけど。
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「家路」

2018-06-30 | 映画・芝居・TV


原発事故後の福島が舞台。
先祖代々住み、生まれ暮らしてきた家を追われた家族は
根っこを失いバラバラになっていく。
そこに高校を中退して出て行った次男がひょっこり帰ってきて・・・

「未来を作るエネルギー 原子力」の看板の下で
誰もいなくなった街を見渡す次郎。
それだけで十分考えさせられるシーンだ。
未来を作るはずが、その未来を失ってしまったこの町の人々。
この「未来」とは決して自分たちの未来ではなく
ほかの誰かの未来だったということか。

根っこを失うことにより
人間は結びつきを失っていくというメッセージを感じる映画。
地方から出ていった人たちが作り上げる大都市の弊害、
そしてその大都市によって動かされている
いまの日本の弊害の根底の部分を描いているように思う。
根をはることの大切さ、人と人との結びつきの大切さ。
それは決して、便利さを追い求めた結果の、
現代科学によってなされるものではないという皮肉。
仮設住宅に住む過酷さを疑似体験できると同時に
表面的には見えない心の荒廃も実感した。

松山ケンイチや内田朝陽、田中裕子の好演はもちろんのこと、
やはりこの映画でも安藤サクラの凄さが際立つ。

ドキュメンタリー映画で有名な監督により
オールロケで撮影され、2014年公開。
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「万引き家族」

2018-06-17 | 映画・芝居・TV


家族の絆は血じゃない。
まぁ家族というより人と人との繋がり、
心と心の繋がりが大事なんだけど。
現代社会にあるたくさんの問題の根源が
そこにある気がしている。

是枝監督が全く演出や演技指導しなくても
台本があってカメラが回れば
それだけで映画ができてしまいそうなほどの
演技派の役者さんたちに感服。
特に本の微妙な顔の表情で気持ちを表現し、
すごく自然な演技の安藤サクラさんが素晴らしい。

なによりも
こういう作品が世界で評価されたこと自体すごいよね。
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「のみとり侍」

2018-05-21 | 映画・芝居・TV


まぁ一見
ツッコミどころ満載の、能天気ハッピーエンドになる
お色気サービスたっぷりのエンタテイメント。
でもなんかすごいキャストばかりで驚いてしまう。
斎藤工さんや大竹しのぶさんはもったいないぐらい。
山村紅葉さんの一瞬の怪演も思わずドン引き(^^; するほどだ。

でもね、これは単なるB級作品ではない。
恐らくそれだけだっだらこれだけの配役できないだろう。
この映画の本質は権力批判。
昨今の政治と官僚の迷走を見て作ったんじゃないかと思うほど。
阿部寛さんがM川元次官に見えて仕方なかった。
S川さんやY瀬さんみたいなのも出ていたよ。
ついでに、失言開き直りの強面上司も(笑)

役者さんや芸人さんたちたくさん出てるけど、
基本的には阿部寛さんと豊川悦司さんの絡みで見せる。
寺島しのぶさんの彩りも(^_-)
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「祈りの幕が下りる時」

2018-03-01 | 映画・芝居・TV


本を読んで心を動かされたという家人に誘われ
映画館に足を運んで観てみた。
おぉこれは現代版「砂の器」じゃないか。
「人の業」が周囲の人の人生を狂わし、
それが輻輳して複雑な事件となっている。
ミステリーであって、なおそれだけではない。
東野圭吾は松本清張に並んだか。

それにしても
細部にまで張り巡らされた心のあやと仕掛け。
たくさんの線を複雑に絡ませ
それでいてちゃんと整理がついている技。
東野さんは確か大学では理科系学部を専攻したはずだが、
なるほどこの綿密な組み立ては理系なら。

松嶋菜々子さんの、目と顔の表情の演技がすごい。
小日向さんもさすがの演技派だ。
この確執と愛情の深さは親子ならでは。
「白夜行」もそうだが、
東野さんはこういう題材が多いなぁ。

それにしても出ている俳優陣の豪華なこと。
それにも驚き。
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黒潮

2018-02-26 | 映画・芝居・TV


NHK BS3で放送されている新日本風土記が好きだ。
地域に昔から残っている伝統文化を取り上げる
「日本再発見」の番組。
先日の朝の再放送は「黒潮」だったのだが、
世界を構築するスケールの大きさ、
綿密に計算されているかのような連鎖に目が釘付けとなった。

地球の自転の関係でハワイからポリネシアに吹く強い風が
フィリピン沖に向かう暖かい海流となり、
赤道付近でさらに温められ、フィリピンの島を沿うように北上。
台湾、沖縄から鹿児島、宮崎をかすめて四国沖へ。
紀伊半島からは少しずつ日本から遠ざかりながら北東へ。
そんな、世界最大級の海流が黒潮とのこと。

暖かい海水がさらに夏の日差しに温められ、
上昇気流を生んで次々に積乱雲をなり、
日本の山や森に雨となって降り注ぐ。
堆積した落ち葉や微生物、菌類によってミネラルを含んだ水は
また集まって川となり、海へと注ぐ。
海が雨を降らせることによって
自分自身の栄養分を補給しているかのような仕組みがすごい。
そしてそのミネラルを求めてプランクトンが集まり
プランクトンを主食とする小魚が集まり
小魚を食べるカツオなどの大きな魚が群れを作る。
誰がシナリオを書いたのか、このメカニズムがすごい。

もうひとつ興味深い話があった。
紀伊半島では大昔から
遠い海の向こうに極楽浄土があると信じられてきたという。
あれ?似たような話を聞いたことがあるぞ。
沖縄では遠い海の向こうに
ニライカナイという神の国があると信じられてきたよね?
黒潮が流れる地に同じような伝説が残る。
しかもそれは遠い海の向こうだという。
それって、南から黒潮に乗ってやってきた祖先の記憶?
懐かしい故郷を思う気持ちが代々伝えられてきたんじゃないの?

地球の動きから黒潮の恵みまでの横軸に、
遠い祖先の記憶が今に生きている縦軸の文化が混じり合い
とてもスケールの大きな物語となっている番組だった。
人の営み、自然の営み、地球の営みはすごい。
こんなたくさんの意味あることのひとつが欠けただけでも
おそらくすべてのことに影響するのだな。
果たして人は様々な物を壊し、自分の都合に合わせて
新しいものを作り続けて良いのだろうか。
そんなことを再認識させられる番組。
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「マエストロ!」

2018-01-18 | 映画・芝居・TV


先日書いた「恋妻家 宮本」と一緒に借りていた映画のDVDを
昨夜ようやく観ることができた。
どちらを先に見るか、いつ観るか・・・など、全く他意はなく、
先に「恋妻家・・・」を観たのもさ木に手に取ったことによるし、
この映画を昨夜観たのもたまたま時間があったからだった。

昨日は1月17日。
映画の中の阪神・淡路大震災のシーンに、思わず
「え?今日だよね」と家人と顔を合わせた。
何かに導かれたのかもしれない。
そのシーンに、雷に打たれたような気がした。
その日のことは今も鮮明に覚えている

映画の出来はまぁまぁ。
コンサート本番のシーンの団員が練習の時の倍ぐらいいて笑った(^^;
マンガが原作みたいだけど、映画にするには時間が足りなかった印象だ。
東欧人物たちのもっと細かい心理描写や
周辺のエピソードなどを盛り込みたかったんじゃないかな。
でも演奏シーンや西田敏行さんの演技はさすが。
今までクラシックは聴くけどオーケストラは興味なかったのだが
(ピアノ曲や四重奏などの小編成ものが多かった)
「なるほどこう聴けばいいのか」が理解できた。
今度意識して聴いてみようかな。

ところで松坂桃李くんはいつも同じような役柄だねぇ。
もう少し殻割ってみてもいいんじゃないかな。
内容と関係ないけど、主人公が乗る車miniがかっこいい(^^)
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