吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

一元化は魔法の手?タテを増やすことになりそうな食の消費者行政。

2008年02月01日 | Weblog
 中国製ギョウザの中毒と中国製冷凍総菜食品の安全性不信は、深刻だ。重体を含む中国製ギョウザの中毒者が多数出たことも、それはそれは大変なことですが、それ以上に私たちが学習したことは、日本の食が加工食品においてさえ、大変な量や数、中国に依存しているという現実だ。

 食の偽装問題に明け暮れた2007年が明けたと思ったらの中国製加工食品の農薬混入などは書きたくないテーマだが、仕方ないほどのこの所の新聞マスコミの報道なのだ。JTやカト吉、味の素やコープブランドなど19社69品だという中国製冷凍食品。よくスーパーなどで見慣れたパッケージだ。製造元の中国・天洋食品はといえば、業界では”かなり評判のいい”会社であり、工場だ。

 聞きなれない”メタミドホス”という農薬が中毒の原因物質らしい。混入機会を考えたり学習したりすると、まるで推理小説的ノンフィクションになる。中国産や中国製を抜いては成立しない日本の食事情。残留農薬をオリジンとする中国産農産物への安全性不信や不安が少しづつ解消する気配が、今回の事件で逆戻りし、中国産や中国製食品への安全性不安、不信が大きく高まったといえる。再度、この不信を払拭することは、並大抵の作業を越える。

 日本の食品や食料品行政のタテ割りと情報や管理の一元化が出来ていないことが原因だとして、消費者行政の一元化を考えているという。一元化という祝詞でまたタテ割のタテを増やそうというのか。農水省、厚労省、経産省と輸入品などにかかわる税関(財務省)検疫や競争や表示などを所管する公正取引委員会と5つも6つもありそうなタテにもう一本役所を増やそうということらしい。最も1つか2つ上記役所を減らせての話なら、何も言うまい。

 思いつきや世間迎合で、何か一元化や効率化と言って結果ただ”役所”を増やすことになりそうな愚は止めてほしい。現在の役所や体制では、解決できないのか考えてほしい。総理の指導や役所大臣の号令で、各役所の役人は動かないのですか。また、先の教育再生会議のような始末にならないようにお願いしたいのです。
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