吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

この一年の四季自然、風の俳句ー(私撰12句の自然)

2019年12月23日 | Weblog
平成31年1~3月: 冬から春にかけての私の俳句は、月に1~2度帰る田舎(実家)周りの自然の風景が多い。限界村といわれる中山間地で、観光になる山や牧場もない。
〇水涸るる小川の蛙声嗄るる 〇限界村枯大木の寒鴉 〇里山や椨の根元の二輪草


平成31年4月/令和元年5~6月: 何かと忙しい4月のあとの令和。新しい時代を迎えての5月と6月は、近郊への日帰りバス旅。茨城のひたち海浜公園や栃木・群馬など。
〇梅畑老夫のあとの雉一羽 〇田植田の水の匂ひに酔ふ蝶々〇浅沙咲く藜を摘む湖畔荘


令和元年7~9月: 2019年は、大型台風の年。台風15号19号と、千葉房総や関東が襲撃されたが、災害は全国に拡がる。小さな虫たちや自然四季の被害も大きい。
〇暴風雨葉裏に縋る子蟷螂 〇しずけさを破る一蝉雨後の朝 〇牧柵にかかる猪引板の音


令和元年10~12月: 地球温暖化のせいか自然の四季が狂った日本。山もみじが晩秋までずれ込む。冬の蝶たちには、少々都合よかったのかも知れない。12月になっても、枯木山野のあちこちにアカタテハやシジミ蝶がみられた。
〇トゲトゲの枯栴檀にしじみ蝶〇末枯れて益々赤き櫨紅葉〇楢林落葉に紛るるアカタテハ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする