吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

夏花の代表「合歓の木」とその仲間

2016年06月26日 | Weblog
10日ほど前(2016年6月15日)、皇居東御苑を散策した。庭園を遊歩する途中、雑木林を左右にみる小路を出た辺りに合歓の木を見つけた。ふだんは雑にヨコ広がりする合歓の木だが、そこのねむの木はきれいに剪定されて、天に向かって薄紫の花を咲かせていた。いつも気をきかせて上から眺める合歓の花だが、ここでは、背伸びしただけで葉の上の傘房花が見られた。

合歓の木と同じマメ科ネムノキ亜科だが、眠るの木ならぬ眠り草とも呼ばれるオジギソウ(お辞儀草)がある。葉を手で触れたりすると、恥ずかしそうに葉を閉じる。うすい白紫の花をつける。何故摂触すると葉を閉じるのか聞いてみたことがるが、あるタンパク質の刺激反応だという人空気と水の変化だなど聞いたが、よく理解できない。

このオジギソウと近いマメ科オジギソウ属で、黄色い房花を咲かせるのがミモザだ。ミモザとアカシアは同じという人もいるが、アカシアは合歓の木と同じマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。うすい黄色の花を咲かせる。都会の街路の並木などにもみられるが、東北自動車道は栃木あたりの山麓を飾る木でもある。

それにしても面白く育ち花をつけるマメ科ネムノキ亜科の代表ねむの木。何故青空に向かって傘のように葉や花を咲かせるのか。何故眠るの木でなく合歓の木なのか。オジギソウもそうだが、閉じた葉が男女共寝して合歓する姿を連想しての名づけだという。やさしく、愛おしい木花だ。
コメント
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