シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

江戸の町用語

2014-10-24 | 豆知識的な…

幡大介さんの大富豪同心シリーズ「湯船盗人」を読んでいたら、な~るほど!と解りやすい文章があったので備忘のため転記しておこう。

裏店(うらだな)
江戸の町人地に立っている建物は、すべて“店(たな)”でなければならない。
江戸はそもそも徳川の城の廓内で、純粋に軍事施設・・・つまり基地なのだ。本当は、武士しか必要とされていないし、入場できない場所であるはずだ。

江戸の市中(城内)で暮らす町人たちは、武士の暮らしを支えるために必要だから、集められているのである。だから無為徒食の遊び人や無宿者は、存在することすら許されない。町人たちは武士を相手に何かの商売をしているわけだがら、住み処には必ず職業を書き示していなければならない。長屋が裏店と呼ばれるのには、そういう理由があった。


仕舞屋(しもたや)
仕舞屋とは“店じまいをした店舗”という意味である。江戸の町人は皆、店を構えていなければならない、という前提条件があったので、単に住み暮らすための家を建てることは許されない。そこで、「この屋敷は店じまいした店舗でございます。今は失業中ですが、いずれまた開店します」と言い訳しなければならなかった。それが町人の住居が仕舞屋と呼ばれる理由であった。

ちなみに、この大富豪同心シリーズは、テンポも良く疲れない面白い、さらに文字も大きくて読みやすい。時代物はこういうのが多く、前々回記したように合間合間に必要な小説だと思っている(私にとっての場合)。

 

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2 コメント

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Unknown (ディック)
2014-11-01 19:57:19
大富豪同心シリーズは読んでいませんけれど、こちらの記事はほんとうに勉強になります。
書かれていることはまったく知りませんでした。
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ディックさん こんばんは (KAEDE)
2014-11-02 18:09:44
最初「すべて“店(たな)”でなければならない」を読んで、エッ!?と思いました。そして、そ~なんだ~と。また、けっこう江戸時代物を読んでいるつもりですが、何気なく読んでいるので、知らないことも多いだろうな~とも。
この記事にコメントを頂いたのは嬉しいです。(知らないのは私だけ・・・と心配もしました。)
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