国民に嘘を吐いて政権にありついた民主党のために、舛添要一が東京都知事選に出馬したら、彼の政治生命は一巻の終わりだろう。マスコミにおだてられて、野党になった自民党を逃げ出したと同じことを、またまた繰り返すのだろうか。頭はよいかもしれないが、世の中の流れを見極める能力がないのだろう。自民党に残って汗をかいていれば、総裁の声もかかっただろうに、焦って自滅の道を突っ走るのだろう。いくら勉強はできても、コモンセンスのない人間は、すぐに錯覚してしまうのだ。おだてられると、その気になりやすいのである。アメリカとの同盟関係をメチャクチャにし、原発事故では多くの人々を被曝させ、さらにはマニフェストを反古にして消費税増税を推進した。そうした政治勢力と舛添が組めば、同じ穴の狢に見られるだけだ。それよりも、まともな保守を結集するために、自らの能力を生かして政策的な提言をすべきではないか。御輿として担いでくれるところがあれば、どこでもいいのだろうか。舛添に期待したこともあったが、腰が定まっていなくては駄目だ。孔子は『論語』のなかで、「吾、少(わかく)して賤し、故に鄙事(ひじ)に多能なり」と言っている。苦労人であった孔子は、エリートではなかった。それだけに、様々な経験をした。それが人間を見る目を培ったのである。優等生にはそれがすっぽりと抜け落ちているから、状況判断ができないのだろう。
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