日本の経済学者の言うことは信用できない。その一つがF・A・ハイエクについての紹介である。新自由主義の経済学者は、あくまでも市場原理主義である。しかし、彼らが錦の御旗にするハイエクは、そのための前提として、家族、地域共同体の大切さを説いていたはずだ。人間の培った英知を尊重するのだ。その点では、ハイエクは私たちと同じ保守派なのである。「そのような慣習と伝統は、強制的あることなしに、可撓的ではあるが常態には遵守される諸規則を定着させ、それによって他人の行動が高度に予測可能にせられるのである。そのような規則の存在理由を理解するかぎりにではなくて、反対すべき確たる理由がないかぎり、規則に進んで従うことが、社会的交流の規則の漸次的発展と改善のための、ひとつの本質的な条件である」(『市場・知識・自由ー自由主義の経済思想ー田中真晴、田中秀夫訳』)。つまり、共通の慣習や伝統がなければ、混乱するだけで、市場そのものが成り立たないのを、ハイエクは見抜いていた。そして、「自由な文明に欠くことができない土台である自然発生的な形成物を、破壊するのは難しくはないだろうが、そうした基礎がひとたび破壊されると、自由な文明の意識的再建はわれわれの力を超えるであろう」(『同』)とまで述べていた。サヨク民主党政権は日本人の共通のベースを解体しようとした。それが一度破壊されれば、取り返しがつかなくなる。だからこそ、私たちは民主党政権を許せないのだ。保守派の私たちこそがハイエクの徒なのであり、日本の国柄は何としても守らなくてはならないのである。
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