草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

大衆迎合と新自由主義の政党がなぜ維新を名乗るのか!

2012年11月05日 | 思想家

 橋下徹大阪市長が石原慎太郎前東京都知事に向かって「都知事選で東国原英夫前宮崎県知事を支援したい」と語ったのが本当であれば、その一言で橋本神話は潰えたのではないか。テレビに出てくるだけで、有名人となって選挙に勝てる。青島幸男と横山ノックが東京都と大阪府の知事になった時代があった。テレビが面白がって宣伝したために、二人とも当選してしまったのだ。東国原が都知事になるというのは、それこそブラックユーモアではないか。日本維新の会の代表である橋下が、臆面もなくその言葉を吐いたとすれば、素人の極みではないだろうか。自民党の方がまだましである。戦後レジームを打倒するために、憲法を改正し、国家として身構えることを政策の目玉にしているからだ。「大いなる過度期の論理・行動する作家の思弁と責任」をテーマにした高橋和己との対談(『潮』昭和44年11月号)で三島由紀夫は「変革といった瞬間にすぐ偽善に陥る、モラルといった瞬間にすぐ偽善が押し寄せてくる、それはほんとに怖いよねえ」と語っていた。橋下はその怖さを知らないから、いい加減なことが言えるのだろう。ケンカの強さを自負しているが、政治はやくざと違って、相手を殴っていくらなのではなく、そこで命を捨てられるかどうかなのだ。維新回転の志士にその気概があったからこそ、草莽として朽ち果てることを厭わなかったのである。さらに、やっていることが攘夷ではなく新自由主義なのに、どうして維新なのだろう。きちんと説明してもらいたいものだ。


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民主党政権を誕生させた大新聞とテレビの責任は重大だ!

2012年11月05日 | マスコミ評

 「民主党政権が駄目だったらば自民党に戻せばいいんじゃないですか」と私に向かって口にした大新聞の記者は、一体今どう考えているのだろう。鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と続いた民主党政権は、日米同盟の根幹を揺るがすようなへまをやり、福島第一原発の事故ではデタラメな対応をし、挙句の果てに、絶対に上げないといった消費税の増税法案を通した。これだけでも、国民の怒りを買うのはあたりまえである。その上に無責任極まるわけだから、間違っても内閣支持率がアップするはずがない。その記者からすれば、マスコミの匙加減で政治は動くかのような口ぶりであった。ここまで国民に迷惑をかけている政権ならば、倒閣のキャンペーンを張ればいいのに、そうした気配はまったくない。民主党政権が不利だとみれば、今度は「民主党も駄目だが、自民党も駄目だ」のどっちもどっちの言い方である。安倍晋三総裁の国会での代表質問についても、それを高く評価したのは、せいぜい産経新聞位しかなかった。解散に関して明言しなかった野田首相を擁護し、それを強く求めた安倍総裁をたしなめるような論調が大半であった。山本夏彦が嘆いていたように、いつの時代も大新聞が国を誤らせるのである。そこにテレビメディアも加わるから、なおさら手が悪い。保守派のネット言論がなければ、マスコミのやりたい放題だっただろう。マスコミの火遊びによって日本は大変なことになっているわけだから、大新聞もまた責任を痛感すべきだろう。煽るだけ煽った責任は逃れようがないのだから。


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