2024年パリ五輪代表選考会の第3回全農カップ大会として行われた準々決勝で伊藤美誠選手が、平野美宇選手にストレート負けし、5位・6位の決定戦でも若手成長株の張本美和選手に4-1で敗れ、試合後のインタビューで「正直、精神的にも身体的にも疲労がたまり過ぎていた。頭も働きづらいし、体も疲れ過ぎてついてこなくて、すごくボロボロだった」と涙ながらに振り返った。
私には伊藤選手の複雑な思いの涙だったような気がする。それは同じ卓球で小さい頃から一緒に頑張って来た仲間であり、日本代表入りで悩んでいた平野美宇選手だけに、伊藤選手の優しさかもしれませんね。現段階では実力的に見ても明らかに伊藤選手の方が上であるにも関わらず、勝利を譲ることは耐えがたい行為でもあり、こんな事をしてたら中国選手には勝てないとの思いから涙が自然と溢れ、精神的にもモチベーションが上がらず、挙句に年下の張本美和選手にも負け、余計に落ち込んじゃったって感じです。
伊藤美誠選手の戦型でのバック側の表ソフトラバーでは、どうしても中国選手にバック側を攻められ現段階では勝てないと思います。粒高ラバーは相手のサーブに対してレシーブはしやすいが、自分から攻撃するとなると使い辛い代物なのです。そこで、粒高ラバーを上手く使うインド選手の良いお手本となる試合を見つけちゃいました。
★ 卓球帝国・中国の陳幸同が初戦でまさかの..?インドのエースが大波乱を起こす
(ポイントはラケットをクルクル回し、表と裏ラバーを上手く利用している所です。最後は裏ラバーでフォアでもバックでも仕留める。)
伊藤選手も、この技術を身に付ければバック側の攻撃の幅が広がり、フォア側は従来通り強いので中国選手に楽に勝てるかも?また、障害者センターでも卓球サークルの皆さんも表ラバーを使っている人が多くて、参考にしてチャレンジしてみては如何でしょうか?(Miyakeさん、試してみては。)