One-Leg Playerの奮闘記

障害を持っていても松葉つえ1本でいろんなスポーツにチャレンジしています。

新旧交代を思わせる激闘と感動のスピーチ。!!

2022-11-04 23:21:58 | エピソード

先月の10月8日に行われた楽天オープンテニス2022の車いす部門の男子シングルス決勝が、東京・有明コロシアムで行われ、第1シードの国枝慎吾選手(38歳)が第3シードの小田凱人選手(16歳)に6-3,2-6,7-6(7-3)のフルセットで破り、この大会2度目の優勝を果たされた。

しかし、第3セットは国枝選手が5-1とリードしながら、ここから小田選手が驚異的な反撃がはじまり、5-6と逆転するなど会場が盛り上がり、国枝選手も何時かはこういう時が来ると想像しながらタイブレークに持ち込み、7-6(7-3)で2時間27分の新旧交代を思わせる激闘を制したのです。

また試合後の敗れた小田凱人選手の素直な思いを口にした感動のスピーチが素晴らしかった。

「テニスを始めた理由も国枝選手がロンドンで決勝をやっていたからですし、今、対戦相手として戦えたことを本当にうれしく思っています。」  サッカー少年だった小田は9歳を迎えるころ、左股関節に発症した骨肉腫の影響で左脚が不自由になった。入院中の失意のベッドで、2012年ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得した国枝選手の動画を見てあこがれ、車いすテニスを始めたそうです。

「僕の涙は悔しいわけじゃなくて、本当にうれしくて、勝手に涙が出てきました」、国枝慎吾選手を尊敬し、憧れた選手と同じコートで戦えることの嬉しさが、とても伝わって来るスピーチでした。そして、最後に、この敗戦があったからこそ、自分は強くなれたのだと言う日が、きっと来るかもしれませんね。
(悔しさや敗戦が、さらなる高みへと導く、パラの選手に共通する言葉です。)

◎【車いすテニス】小田凱人16歳、国枝慎吾との歴史的激闘を語る│週刊テニスワールド【WOWOW】

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