障害者が気軽にスポーツをするにはどうすれば良いかをドイツに学ぶことにした。
日本でも2年後に東京パラリンピックを迎えるにあたり、スポーツに参加する障害者の数を増やそうとしていますが、伸び悩んでいるのが現状のようです。
そこで、障害者の40%近くが日常的にスポーツをしているドイツでは、人気がある車いすバスケットボールにスポットを当て、障害者スポーツが何故普及しているのかが見えて来ます。
ドイツリーグには、世界中からトップ選手が集まっていて、トップリーグには全部で10チームが参加して、9月から半年にわたり毎週、ドイツ各地で試合が行われます。会場には地域の企業もスポンサーとしてバックアップしており、市民も車いすバスケには関心が高く、地元メディアさえ取り上げられるとか。
また、トップリーグだけでなく、レベル別に5部リーグ(全国で約180チーム)まであり、参加する人は、障害の程度や練習できる頻度によってチームを選ぶことができます。
障害者スポーツの普及が進むドイツでは、練習する場所を探す苦労も無く、地域にあるスポーツ施設をそのまま使うことができ、参加者の経済的負担が少ないのも大きな特徴で、ほとんどのチームには、地元の企業がスポンサーとして付いているため、ユニフォームやチームが所属するクラブの会費などは低く抑えられています。
そして、競技用の車いすは高額ですが、医師がスポーツをすることでリハビリとして認めれば障害の程度によって健康保険が適用され、少ない負担で購入できます。また、車いすを貸し出してくれるクラブもあり、プレーを始めるための敷居が非常に低いのが特徴的です。
ドイツでは、人材として地域の障害者スポーツクラブに専門的な知識を持ったコーチが居て、ケルンのチームでは資格を持ったコーチが6人いて、それぞれのレベルにあった指導を行っています。
要は、障害者スポーツを広めるには、3つの課題があって、まずは「場所」・「人材」・「資金面」だと言うことです。
BS1、キャッチ!世界のトップニュース「ドイツに学ぶ障害者スポーツの普及」より 2018/4/16